禁煙で太るのは何故？

私の場合は、何キロくらい太りましたかね？


もともと、あまり体重計には乗らないタイプなので、

はっきりしたことは、分かりませんが、

ジーパンを買う時、サイズが１つ２つ、確実にＵＰしました。

お気に入りの一張羅はすでに、ウエストの辺りが少しキツイ状態ですね。



年齢的にも、肥満には気をつけたいところですが、

禁煙後、味覚が変化したことから、ご飯が美味しいんですよ、これが。


でも、食べ過ぎた時の言いわけが、

『禁煙したから』では、そろそろバカの１つ覚えですよね？＾＾；


そんなわけで、今年の秋は、私も少し食欲への自制が必要なようなので、

こんなテーマにしてみたわけです。



さて、当ブログでも、実は随分前に『禁煙すると太りますよ』

という記事を書いたと思います。

当時は、禁煙で太る理由を箇条書きにしてみましたが、

覚えているでしょうか？


なので、今回はそれだけに留まらず、

リサーチ結果を交えて、もう少し科学的に掘り下げてみますね。



まず、禁煙をすると、どうして太るのでしょうか？


おそらく一番多い理由として挙げられるのは、

私と同じで禁煙後、食べ物が美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまう。


もしくは、煙草を咥えていないと、口寂しくなり、

ついつい、何か食べ物を口にしていまう。

というのがあるでしょうか？



上記のような食欲亢進を、禁煙の離脱症状と捉える場合もありますが、

この場合の体重増加は、実は煙草は何の関係もありません。


何でだか、意味が分かりますか？


簡単に言うと、喫煙者だろうが、非喫煙者だろうが、

今まで毎日、お茶碗一杯だった食事の量を、毎日、二杯、三杯にすれば、

誰だって体重が増えるわけですよね？


つまり禁煙後、単純に食べる量が増えている場合は、

煙草を止めたから、太ったのではなく、

単に食べすぎだよ。。。ということになります。


分かりますでしょうか？

思い当たる方は、まずは、食事の量を見直すことをオススメします。



しかし、そうなると、

じゃあ、たばこ（ニコチン）は、肥満に関して何も関係がないのかい？

という疑問が脳裏に浮かぶと思いますが、

そう言われると、決してそんなことはないです。


むしろ、大いに関係があります。



公益財団法人『禁煙科学研究財団』の資料によれば、

スウェーデンのリスナー博士という人が、

スウェーデン人女性を対象に統計的な研究を行ったそうです。


すると、喫煙者は非喫煙者に比べて、肥満が少ないという事実が判明したそうです。


それならなＯＫでしょう？

と思うかもしれませんが、実はそうとも言い切れません。


なぜなら、これは体重計の数字や見た目の皮下脂肪の問題で、

実は、喫煙者は非喫煙者に比べて、内臓脂肪の量が明らかに多いそうです。


ご存知の通り、内臓脂肪といえば、

あらゆる生活習慣病を引き起こす原因となり、

表面とは裏腹に、体の中はとても、健康的だとは言えない状態なのだそうです。



すると、事実確認のため、

このリスナー博士の研究報告を受けた

日本の『禁煙科学研究財団』の吉田博士の率いる研究チームは、

メカニズム解明をするべく、ラットを使った実験を行ったそうです。


すると、喫煙は、交感神経中枢を活性化、

ノルアドレナリンを増加させ、 新陳代謝を促し、

体重を減少させるというメカニズムを解明したそうです。


。。。ちょっと、難しいですね。


簡単に言うなら、強いニコチンのたばこに限るのですが、

たばこに含まれる二コチンは、

肥満を防ぐ『抗肥満物質』としての働きあることを解明したわけです。


つまり、煙草を吸うと太らないメカニズムなわけです。


こうなると、また『それじゃあ、喫煙にも一利あるじゃないの』と

お考えかもしれませんが、実は問題はここからです。


先ほども言いましたが、実はこれは見た目だけの問題です。

肥満の原因となる脂肪には、前述した通り、

皮下脂肪と内臓脂肪の二種類があり、


喫煙は、皮下脂肪はつきにくくするけど、

逆に内臓脂肪はつきやすくしてしまうわけです。


この理由は、喫煙が男性ホルモンの分泌を促し、

女性ホルモンの働きを弱くするためで、


肥満のタイプも、女性に多い皮下脂肪型よりも、

男性に多い内臓脂肪型となるわけです。




内臓脂肪型の肥満は、がんや心臓の病気の確率を高めることになり、

更には、血液中の中性脂肪の量の増加にも深刻な影響を与えるようで、

これが、動脈硬化や脳梗塞といった、

生活習慣病を悪化させる原因ともなります。



そして、この一連の研究では、煙草を止めた場合、

たとえ太ったとしても、内臓脂肪はつきにくい、

という研究結果も出ているそうで、

やはり、生活習慣病対策にも、禁煙は有効だと考えられるようです。




さて、もう一度、簡単に要点をまとめますと、


喫煙は確かに、肥満を防ぐという効果が認められています。


しかし、ダイエットに煙草を用いた、

『タバコダイエット』などという方法は、

これは、内臓脂肪の関係から、とてつもなく不健康です。



なので、禁煙は太ることが多いですが、

決して、再喫煙などの、煙草を使ったダイエットなど考えず、


運動や食事などによる、

別のダイエット方法を見つけることをオススメしたいと思います。

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