勝負の一手!

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2013/03/06(水)
ラーメン、カレーライス、アイスクリーム

。。。あたりですかね?


そういえば、スタバのコーヒーなんかも、そのお友達かもしれません。


みんさんは、オリジナルなトッピングが可能な料理の場合、

それを楽しんじゃったりします?


元の素材が一緒でも、そこに加えるトッピングを工夫することで、

ど真ん中ストライクな、個性的な味が誕生することがあります。


現在、流通しているほとんどの煙草で、

それと同じことが言えるようで、

製造段階で、味付けとして加える香料を一捻りすることで、

それぞれのブランドの個性を生み出しているようです。



2月1日からメビウスと名前を変えたマイルドセブン

実はこの銘柄の大ヒットの陰にも、ある独特な味付けが存在するのは、

みなんさんはご存知でしょうか?


そして、このマイルドセブンの発売。


日本専売公社(現在のJT)の命運をかけた

勝負の一手でもあったそうです。





*ヘイライク・キャラメル・ナッティ・スイート!


。。。長いですよね?

。。。覚えられました?

。。。私は、すでに覚える気はありません。

どこぞ、RPGの呪文ではありませんよぉ。


更に、ヘイライク・キャラメル・ナッティ・スイート・マキアート♡なんて、

お尻に、遊び心でマキアートという文字を足してみると、

それこそ、スターバックスで売ってる、

甘い甘いシアトル系コーヒーのようにも感じてしまいます。


しかし、勘違いしないようにして下さい。

実はこれ、煙草のメビウスに、使用されている香料の名前なんです。

つまり、この長ったらしくて甘そう名前の香料が、

『メビウス』の味の核となっているわけですね。



メビウス少し前まで『マイルドセブン』と呼ばれていた商品ですが、

今から、36年前の1977年に日本専売公社から発売されました。


ちょうど、世界同時不況とも言われる第一次(1973年)と、

第二次オイルショック(1979年)の間の出来事です。



マイルドセブンの開発コンセプトは、

当時、大ヒット中だった銘柄セブンスターの派生系

ひときわ軽いセブンスターというものでした。



そんな位置付けからも、

現在のメビウスイメージカラーの青とは違い、

当時のマイルドセブンイメージカラーは白


白のベストセラーというキャッチコピーも掲げられ、

軽さを表すために、セブンスターより星の数を減らした形の、

パケージデザインを採用したようです。


古いユーザーならば、こちらの白に無数の星』のパッケージの方が、

印象が強いかもしれませんね。



しかし、このマイルドセブン(現メビウス)

今でこそ、国内シェアの30%ほどを売り上げる、ヒット商品なのですが、

実は発売前は、その斬新な製法から、

社内では『売れるはずがない』と批判を受けるほどの、

リスクの大きな商品だったそうです。


理由は、従来の製品より味が軽すぎるほど軽いということ。

更には、他にもいくつかの冒険的な特徴が存在したからです。



まずそのうちの1つは、今でこそ増えましたが、

当時は、あまり世界的に見ても、主流でなかったチャコールフィルター


そして更に、アメリカンブレンドという、

日本では、これまたヒットしたことのない、煙草の葉のブレンド方法


そして、マイルドセブンは、この2つの製法を組み合わせた、

当時としては、ある意味タブー視されていた代物だったからです。



まず、簡単に煙草のブレンド方法を解説しますと、


そもそも、JTが製造販売しているシガレットのブレンドタイプは、

現在3つのタイプがあります。



アメリカンブレンドマイルドセブン、キャビン、チェリーなど》

香料の染み込みやすい、バーレー種のたばこの葉を使用。

多量の香料を染み込ませたタイプのブレンド。



バージニアブレンドピースなど》

黄色種のたばこの葉を主原料とし、その素材の香りと甘みを活かしたブレンド。

アメリカンブレンドと比べて、極力、香料は使わない素材の味。



ドメスティックブレンドセブンスターなど》

国産のたばこの葉を中心に、バーレー種、オリエント種を加えたブレンド。

性質上、日本独特のたばこ。




現在では、世界的にも国内においても、香料により味の変化を付けやすい、

アメリカンブレンドが主流製品となっているのですが、

マイルドセブンはこのうち、

製造段階で大量に香料を加える、このブレンドの群に属するわけです。


そして、前述した、ヘイライク・キャラメル・ナッティ・スイートは、

この加香の際に加えられる香料の1つというわけで、

米を焦がした、いわゆる『おこげ』のような味わいを生み出すそうです。



はご存知かと思いますが、

小麦トウモロコシと並ぶ、世界の三大穀物とも言われており、

わが国、日本はもちろんのこと、世界の6割が主食としています。


私は喫煙者時代、そういった味に感じたことはないのですが、

やはり、その隠された微妙な味わいが、

日本人の味覚と嗅覚とマッチしているのかもしれません。



そして、もう1つの革新的すぎると言われた要因のチャコールフィルター


もちろん、これまで、チャコールフィルターもアメリカンブレンドも

たばこ製品として採用されたことがありました。



チャコールフィルターに関しては、偉大なる兄銘柄の『セブンスター』が、

それまで主流だったプレーンのアセテートフィルターに変えて採用。


チャコールとは、活性炭のことで、有害物質を濾過するのに有効。

浄水システムや脱臭剤、空気清浄機、ガスマスクにも使用されています。


このチャコールを従来のアセテートフィルターに加えた物が、

煙草のチャコールフィルター
というわけで、

この性能の向上によって、ニコチン、タールを軽くすることに成功した、

セブンスターは、当時の国内販売ナンバー1の座についたわけです。



一方、アメリカンブレンドは、セブンスターとほぼ同時期に、

チェリーという銘柄が採用。

しかし、セブンスターの陰に隠れて、今一つ販売数が伸び悩みました。


すると、アメリカンブレンドの為に専売公社が用意した、

特殊加工の生産ラインの稼働率が激しく落ち込み、

産業の生産性に問題を抱えた同社は、起死回生の一手として、

チャコールフィルターとアメリカンブレンドを組み合わせた銘柄を発売します。


という銘柄です。



しかし、期待を背負って販売開始したこのも、

セブスターの影さえ踏めず、結果的に低迷。


ゴールドなどの箱に、漢字一文字でと書かれたそのパッケージは、

何となく、高級感や重厚感がある和のイメージが強く、

ハイライト⇒セブンスターと続いた、

軽い煙草の流行のラインを崩すことは出来ませんでした。

おそらく、イメージ戦略の失敗でしょう。



そして更に、当時の商品開発の考え方でも、

折角、アメリカンブレンドとして多量に加香したのに、

これをチャコールフィルターで、香料を消してしまうのは矛盾している



セブンスターのヒットにも関わらず、

未だチャコールフィルターが邪道というような意見も多く、


やはり、アメリカンブレンドチャコールフィルターの組み合わせは、

の失敗の猜疑心も手伝ってか、

『何となくタブー』という風潮が、専売公社内に蔓延したそうです。



しかし、時は、オイルショック、追いうちをかけるようにインフレの波。

このままでは、たばこ販売の成長も止まってしまうという焦りから、

専売公社は、新製品の開発販売を余儀なく迫られることになります。



そんな中、一手として行われたのが、

アメリカンブレンドマリーナという銘柄のリニューアル。


すると、その研究中に、ある職員がマリーナに、

セブンスターのフィルターをセロテープで貼り付けて吸ってみたところ、

これが意外に、社内で好評得ることになり、

あれよあれよという間に、製品化までこぎつけます。


もう、お分かりかと思いますが、

実は、これが何を隠そうマイルドセブンでした。



専売公社も発売に当たり、今度は『峰』と同じ轍は踏めません。


そこで、専売公社は異例とも言える、

大々的な商品のプロジェクトチームを組織。


正確には、マリーナという銘柄の後継だったはずの、

マイルドセブンセブンスター』の後継というイメージ戦略で展開。


これが当たったのでしょう


社内に根強くあったマイルドセブンに対する、

批判的な目をあざ笑うかのように、

発売わずか一年強で、驚くことに、なんと『セブンスター』をも抑え、

国内トップブランドにまで上りつめていまいます。


ギャンブルの成功でしょうか?


いえ、国営企業の命運を握る一手。

やはり、売れる確信があったのでしょう。


そしてこの後、このマイルドセブンのヒットによって、

売り上げが停滞気味だった日本専売公社の経営は上方修正。

おこげベースの魔法のブレンドが、

窮地を救うことになったそうです。



しかし、個人的な忠告を加えるなら、

このアメリカンブレンドというブレンド方法は、

製造段階で、他より多量の香料を使用するためか、燃焼時の煙の量も増え、

更には、多様な有害物質が発生するように思われます。



食品で言えば、多量の添加物が使われていると似ているので、

是非とも、ご注意くださいね



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関連:マイルドセブンからメビウスへとループする?


 
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tag : たばこの雑学 歴史もの 煙草の有害性

この記事へのコメント:
いやー、面白かったです。1977年とかは私の青春時代ですね、恐ろしいことに。マリーナは知りませんでしたが、その他はみんな覚えてますよ。嫌煙バッジを持っていたにも関わらずですよ。^^;

マイルドセブンがセブンスターから受け継いだのはフィルターだったんですね。名前がメビウスになって、売り上げは変わるのでしょうか。やっぴーさんのご意見だとあんまりお勧めではない製法のまま、名前を変えて海外に進出というのはどうかとも思うのですが。
2013/03/06(水) 09:55 | URL | もふもふ903 #-[ 編集]
こんにちわ~

メビウスは使用されている香料の名前だったのですね
香料は自然のものなのかしらね
気になりますぅ~(^▽^)

チャコール、よく聞きます♪
活性炭のことだったのですか
「峰」懐かし過ぎます~~(笑)
当時は年配男性がよく吸われていた記憶が
あります(^-^)
チャコールフィルターで、せっかくの香料が消えてしまうのですか・・・
確かに・・・
冷蔵庫にはキムコという、活性炭で冷蔵庫の中のニオイ消しに
使用していました^m^
2013/03/06(水) 15:02 | URL | あめしすと #-[ 編集]
こんばんは、やっぴーさん♪

トッピングゥ~って、言えばラーメンですなッ!!

ひーちゃんは、前はやっぱりチャーシューでしたねぇ~

ご、いえ、が、今は煮た孫、いえ、煮玉子です~

煮玉子最高~♪

大体、ひーちゃんはドトンコツが好きなので、

チャーシューがたっぷりだとキツイって~

サッチィは、平気みたいだけど~

煮玉子美味しいなッ!!

シナチクも、美味しいなッ!!

麺は、硬めぐらいが丁度いいなッ!!

ハリガネは、駄目だなぁ~
2013/03/06(水) 22:12 | URL | これが最後の、ひーチャンスッ!! #-[ 編集]
こんばんは(*^_^*)。
いつもご心配いただきありがとうございます。

やっと通常の生活に戻りつつあります。
(^_^;)。

マイセンの名前、「マイルド」というのが誤解を受けるから改名したとか・・。
あはは。
2013/03/06(水) 22:58 | URL | 真由子 #MJLNzMZ2[ 編集]
こんばんは、もふもふさん!

お褒め頂きありがとうございます!
青春時代ど真中でしたか^^

どうでしょうね、
改名で混乱はするでしょうが、
名前『メビウス』になったことで、
国内での売り上げには、
さほど影響がないと予想しています。

アメリカンブレンドに関しても、
利益追求(大量に売るため)の結果、
生み出された製法だと思いますし、
害もより多くなっている気がします。

そもそも、基本的に煙草自体を推奨しませんが^^

JTも海外市場に活路を求めるしかないのでしょうね^^;
2013/03/07(木) 02:25 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
こんばんは、あめしすとさん!

ごめんなさい、分かりにくかったかな?
『ヘイライク・キャラメル・ナッティ・スイート』が、
『メビウス』に使われている香料の名前です。
お米の味がするそうです^^

活性炭は、色々な場面に応用される、
かなり有効な濾過方法なようですね。
しかし、それでも体に害を与えてしまう煙草って、
どれだけ害があるのだろう?

『峰』=『おじさんの煙草』、
確かにそうですよね~
その辺が、イメージ戦略の失敗の表れな気がします^^
2013/03/07(木) 02:35 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
こんばんは、ひーちゃん!

そっか固麺にとんこつ。
さすが、北九州の匂いプンプンだね^^

僕は考えてみたら、
ラーメンは何でも好きかも、
こってり~あっさりまで^^

煮玉子うまいよね~
確かにあれば、トッピングしちゃうよね~

腹へってきたなぁ、
明日ラーメン食おうかな?^^
2013/03/07(木) 02:48 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
こんばんは、真由子さん!

ご無沙汰しています^^

そうですね、
誤解を招くと指摘されたから改名。
というのが、一般の見方ですが、
JTの方は、そのイメージは払拭したいようですね。

ブログの方は、
無理せずゆっくりやって下さい。
リズムが戻りつつあるようで、よかったです^^
2013/03/07(木) 02:53 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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