世界の基準?オーストラリアの厳しい煙草規制

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☆管理人 やっぴえろ☆ 
2013/06/26(水)
嫌煙家団体の方がよく仰います。


日本は、海外諸国に比べて、

煙草や喫煙の規制が甘すぎる。




しかし、私も喫煙者だったので、肌で感じてきたわけですが、

ここ10年、20年で日本の『喫煙パラダイス』神話は崩壊


喫煙者を取り巻くものは、環境、心境ともに、

凍えるような寒さの中へと、放り出された感があります。



しかし一方で、海外に目を向けると

嫌煙家団体の方々の主張も、確かに満更ではなく、



一度、海外に渡ったとしたら、

現在の厳しくなった日本のルールに合わせ行動したとても、

更なる、追い打ちを受け、凍りつくことになるかもしれません。


今回は、その中でも、

世界でもトップクラスの煙草規制を誇る国の事情を、

覗いてみたいと思います。


その国の名は、オーストラリアです。




*オーストラリアと言えば、

見所が多く、観光地としても、とても魅力的な国ですよね?


訪れたことはないですが、

私も、いつかは行ってみたい国の1つです。



旅行や出張の際、以前は移動中の喫煙環境が気になりましたが、

現在となっては、交通機関のほとんどが軒並み煙草はNG


そろそろ、そろそろ具現化した喫煙失楽園が、

ルールと諦めという重い十字架を、

喫煙者さんの心に、きっちりと刻み込んだのではないでしょうか?



しかし、その不満を含んだルールに甘んじたとしても、

向う先が、海外だったとしたら、

国内よりもっと、

厳しいルールを目の当たりするのだと思います。



中でも、オーストラリアは、

国の方針として、世界でもトップクラスの厳しい喫煙対策を打ち出し、

年々その規制を強化しているようです。


ご存知でしたでしょうか?



煙草の害が訴えられるようになり、

世界的な煙草規制条約、FCTCタバコ対策枠組み条約が締結。


その近辺から、世界的な禁煙運動の流れは、

時期的にも、各国あまり変わらず、始まったように思います。


しかし、各国それぞれの政治的、経済的理由からか、

その規制度合いには、バラつきがあります。




ちなみに、オーストラリアの場合、

国として、煙草の流通に伴う税収は得ているものの、


国内のシェアも、2003年の時点では、

BAT社44.5%、フィリップモリス社37.7%と、

海外のたばこ会社が占めており、

規制に関して、強いしがらみがないのも、動きを助長していると言えます。


この辺りは、JTが存在する、わが国日本の状況とは、

大きく違うのではないでしょうか?




ちなみに、オーストラリアの場合成人は18歳なので、

酒、煙草の解禁が、日本より2年早いのですが、

オーストラリアの喫煙対策は、18歳以下の未成年ではなく、

大人をターゲットにしている
というところも、

『成人の喫煙はよし』とする、日本の活動とは大きく違うところです。




そして、州ごとに、細かい違いはあるものの、

国として、喫煙場所、宣伝、販売、店での陳列方法、パッケージなど、

かなり細かいところまで、取り決めを行っているようです。


以下、3つの柱を立て、それぞれ解説してみます。




○喫煙が規制される場所について


オーストラリアの場合、

基本的に、連邦政府が所有する建物(ビル)や施設、公共交通機関、

空港、国内及び国際線おいても全て禁煙。


更に、州ごとに追加の規制をしており、

路上、公共の建物の屋内、事務所や作業場、レストランなでも、

禁煙となっている場所が多いです。


そして、2013年1月7日に施行された法律によれば、

公共施設の入り口または出口から、半径4メートル以内も禁煙区域とし、

これに違反した場合は、最大$550の罰金刑が、

科せれられることになったそうです。


他、シティホテルなどの施設でも、規制は適用され、

客室内、屋内施設はもちろん、

場合によっては、ホテルの敷地内全てが禁煙という場合も多々あり、

観光の際には、事前に確認することが必要です。



更に、この法律改正では、

・野外の遊具などの子供用施設から半径10メートル以内。

・運動場やプール、その他のリクリエーション施設の観覧席。

・電車、モノレールのホーム、バス亭、タクシー乗り場、フェリー乗り場。


などの屋外での喫煙も禁止となったそうで、喫煙者にとってみれば、

『それじゃ、どこで吸えばいい?』という状況になりつつあるのが現状です。




○たばこ販売、パッケージについて


実は、オーストラリアの煙草のパッケージは、2012年12月より、

銘柄ごとに独自のデザインによる販売が認めらておらず、

全て統一されたプレインパッケージという包装で販売されています。



パッケージは、煙草による病グロテスクな写真と、

警告文のみのデザイン。


以下に、参考写真のURLを示しますが、

気分を害する可能性もありますので、

興味のある方だけ、どうぞご覧下さい。


オーストラリアの統一パッケージ



そして、販売に関しても、かなり厳しい規制を布いています。


まず、当然のように数年前まで存在した煙草の自動販売機は、

法律で禁止、その後、全てが撤去
され、

現在、オーストラリアには、存在しません。


更に、煙草の陳列自体も禁止され、

普段は、たばこの陳列棚全体にカバーをかけ、人の目に触れないようにし、

客が来店した際に、カバーを外して見せるという方式を取っています。


非喫煙者に、たばこが目に触れないようにする徹底ぶりです。



また、店頭の看板には、

日本のようなスッキリ爽快!みたいな、

販売促進の文句ではなく、

喫煙は死に至りますと、ストレートな忠告が大きく書かれ、

更に、禁煙支援機関の電話番号も、一緒に掲示されています。




○価格について


たばこ1000円論』。

日本でも、時々に論争になりますが、

オーストラリアの煙草の価格は、実は1000円ほどです。


税収にしても、2007年~翌08年で56.1億ドル。

しかしその後も現状に飽き足らず、徐々に値上げを検討しています。


もちろん、これは税収の目的ではなく、喫煙者人口削減を狙った方策です。



そして、空港などの免税店からの煙草の国内持ち込みの規定も、

2012年9月1日から、改正され、


以前は、250本の持ち込みが非課税だったのに対して、

施行後は、50本。


5分の1に激減したそうです。

あらゆる角度から、間口を狭めている印象ですね。




さて、どうでしょう?


よく、喫煙場所の限定、

販売方法・宣伝の規制、

たばこ税の増税
は、

喫煙率を下げるのに、効果的な3本柱とされます。


日本も、これら関して、少しずつ規制をしているようですが、

オーストラリアは、日本と比較しても、

かなり厳格で無情な政策を取っているように思います。


もちろん個人的にも、

本気で喫煙率の低下を目指すなら、これ位の規制が必要だと思いますが、

やはり、それでは、血も涙もない気もします。


既得権益はどうするの?って話です。



しかし、これが功を奏してか、

オーストラリアの喫煙率は17.4%。

13年の間で、30%も喫煙率が低下し、

現在、世界最低の水準を保っているのも事実です。



愛煙家の方から見ると、禁煙ファシズムと言われかねない政策ですが、

結果が数字として表れているのは、否めません。


個人的には、ここまでするなら、

いっそ販売を禁止してしまえば?と思ったりしますが、

逆に考えれば、少数派であれ、5人に1人弱は、

この状況下でも、たばこを愛用していることになります。


そうなると、権利上、その存在をムゲには出来ないのでしょうね。



しかし同時に、日本の喫煙規制が世界的に見ても、寛容なのは事実


喫煙率低下の成果が出ているのだから、ひょっとしたら、数年後、

日本もオーストラリアのような状況になっているのかもしれません。


そうなると、もっと肩身が狭くなるでしょう。


それでも吸い続けるとしたら、

耐え抜く覚悟はおありですか?



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tag : 社会運動・規制などの動き たばこの雑学 やっぴえろのポツリと

この記事へのコメント:
こんばんわ

最近は、公園などにも禁煙と書かれた
シールがベンチに貼られていたり
しますね
あと、駅に近い路上にも歩きたばこ
禁止の文字を見掛けます。
そのおかげかどうかわからないですが
歩きたばこは減ったように
思います。
でもバイクや自転車飛ばしながら
喫煙される人を、よく見掛けます(;^_^A

2013/06/26(水) 22:31 | URL | あめしすと #-[ 編集]
こんばんは、あめしすとさん!

仰る通り、禁煙マークは効果がありますよね。

それと、僕も喫煙者時代に、
気づかずに禁煙区域で、
煙草を吸ったことがあるのですが、
その時の通行人視線や周囲の雰囲気も
路上喫煙を予防している気がします。

それでも、明らかに禁煙の所で、
煙草を吸っている人はいますね。

アウトロー気どりかもしれませんが、
むしろルールを守れない子供っぽくも
感じてしまいます^^;
2013/06/27(木) 04:34 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
こんにちは。
世界はたばこをどうしたいのか。禁止?共存?
健康が目的なら原則禁止が当然です。
お金に余裕の無い喫煙者を追い詰める方法(値上げのこと)を、各国揃って取っていますが、それでも止められない人は切り捨てか無視なのでしょうか。
健康を本気で目標にしているなら、止めたいと思った人がやめられる環境を整備することにもっとお金を使って欲しいです。
「○○国の禁煙成功率は99%」こんなニュースが聞きたいです。

紙巻きたばこ(手巻き含む)の製造販売の禁止。これで大半の問題が解決すると個人的には思ってます。
正直たばこ一箱1000円でも、一本1000円でも好きにすれば~と思ってます。やめたから。でも…と思ったから書きました。主張したいならここじゃないのは承知してます。長々とすみません。


いつも大変だと思いますが、更新頑張って下さい。
2013/06/27(木) 12:17 | URL | AAA #-[ 編集]
こんばんは、AAAさん!

いえいえ、
楽しくて参考になる主張でしたよ^^

ありがとうございます。

日本では、そういった空気って一部でしか感じませんけど、
世界的に見たら、煙草は禁止したいのが本音なのでしょうね。

でも、これって、やはり立ち位置によって違って、
煙草で利益を上げている国、企業、人は、
もちろん、そうではないはずです。

私個人としては、
そもそも依存性が強く、体への害がこれだけ強いものを、
緻密で正確な情報開示なく販売し、
利益を上げていることが問題な気がします。
(もちろん、ある程度の情報開示はあります)

そこがクリアであってこそ、
吸う吸わないの選択の自由があるのでは?
と思います。

そうですね、
依存性の問題からすれば、
少しでも禁煙治療の援助は充実させて欲しいものですね。

やはり理屈云々よりも、
苦しむのは、気づいたら、
止めたくても止めれなくなっている消費者ですから。

当サイトは、せめて、
そういった方を応援していきたいなぁと思っています^^
2013/06/28(金) 06:21 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
確かに最近、お店の喫煙ルームは、
端に追いやられた感がありますね~。
2013/06/28(金) 21:46 | URL | ダニー #-[ 編集]
こんばんは、ダニーさん!

そうですよね。
効果的な分煙が徹底されつつある証拠でしょうね。

最近では、屋外の喫煙所や時間による
全面禁煙なども増えましたよね。

僕が喫煙時代ショックだったのは、
マクドナルドの土日全面禁煙でした^^;
2013/06/29(土) 00:10 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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