ロシア煙草マホルカとパピロシ

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2013/07/13(土)
今現在、世界で第一のたばこの生産、消費国といえば、

どこだかご存知でしょうか?


以前もお伝えした通り、お隣の国、中国です。


中国の人口は世界一。

たばこ産業においても、群を抜いてトップです。


では、第二位はどこだかご存知ですか?


人口二位のインド?

世界的な煙草販売を展開するアメリカ?イギリス?

それとも、我らが日本?


いずれも違います。


これは、あまりクローズアップされませんが、

世界第二位のたばこ消費国は、

世界一広大な国土を持つ国

実は、ロシアなんです。


そして、実はロシアには、

今では見られなくなりましたが、

他国と一線を画した、

独自の伝統的な煙草が存在していたそうです。




*タバコという植物は、

コロンブスの手によって発見され、アメリカ大陸を出発してから、

その後、地球を東へ東へという経路で伝わっていきました。


時に、その時代が、

収益の上がり易い、船による貿易が全盛だったこともあるのか、


ヨーロッパと陸続きだったにも関わらず、

ロシア(旧ソビエト連邦)の地に、タバコがもたらされたのは、

実は、世界で一番遅いと言われています。


おおよそ、それは17世紀初めの話で、

イギリス人、ドイツ人、トルコ人が大きく関わっていたそうです。



しかし、ロシアの地に、なかなかタバコが根付かなかったのには、

貿易路の他にもう1つ理由があるとされています。


何だかお分かりになりますか?



それは、ロシアの寒冷な気候です。


タバコという植物は、

南アメリカを発祥の地としているのでもお分かりの通り、

比較的、暖かい気候を好む植物です。



現在、世界で栽培されているタバコは、

大きく分けると2つの種類に分けられ、


それぞれ、

二コチアナ・タバカム。

二コチアナ・ルスチカ。

と言い、それぞれを栽培種と呼んでいます。


一口に栽培種と言いましても、

実は、世界各国で栽培、製造される煙草の主原料は、

そのほとんどが、二コチアナ・タバカムであると言ってもよく、

これは、二コチアナ・タバカムが、

それぞれの気候に合った品種を数多く生み出す特徴を、

持っていたからだと言われています。



しかし、そんな二コチアナ・タバカムでも、

対応できなかった土地があったそうです。


それが、寒冷の地ロシアです。


すると、もうお気づきかもしれませんが、

この土地に対応し、タバコ定着の原動力となったのが、

何をかくそう、

もう一方のニコアナ・ルスチカだったそうです。



ニコアナ・ルスチカの原産地は、

南米エクアドルでも、標高3000mを越える高地と言われ、

おそらく二コチアナ・タバカムと比較して、

弱冠ですが、寒さに強いとういことも予想が出来ます。


しかし、もちろん、ニコアナ・ルスチカがこの地で繁栄したのは、

その特徴だけではありません。



その大きな特徴というのは、

実はニコアナ・ルスチカは、二コチアナ・タバカムに比べて、

成長の速度が早かったということです。


意味が分かりませんか?



成長の速度が早いということは、北の大地の短い夏の間に、

十分、育ち切ることが出来るということです。



そんなことから、この地に根付いたニコアナ・ルスチカは、

現地の言葉でマホルカと呼ばれ、

ロシアでは一般的なタバコとして普及したわけです。


その他の特徴としては、花は黄緑色。

葉は円形。日本では、このことから『マルハタバコ』とも呼ばれています。


味わいも、二コチアナ・タバカムに比べて、

相当、クセがあり、数倍強いと言われており、


伊藤政夫氏の著書マホルカ―シベリア抑留記では、

これを一服する事の楽しみは飢えた時のパンをもしのぐと、

その味を評しているようです。



しかし一方でマホルカは、

ロシアでは、低俗なたばことして認知されています。



基本的に、価格が安かったというのもあるのですが、

その遠因となったのが、実は、ロシア皇帝アレクセイの行った禁煙令


アレクセイは、禁煙令の違反者を厳罰に処し、

彼らを遠くシベリアの地に流罪にしたそうです。


しかし、ここでも、やはり恐るべし、ニコチンの魔力


流刑者たちは、極寒の地に送られようとも、

マホルカを手放すことが出来ず、

これに伴いマホルカ自体が、

シベリアやその先まで、版図を伸ばしていったそうです。



そして、このことはマホルカは囚人のたばこというイメージを、

植え付けたようで、

更に、第二次世界大戦中にロシアに囚われた日本兵や、

戦後まで、北海道の一部で、不法に吸われていたことも、

それに一役買っているとも言われています。



そして、その後、ロシアではパピロシと呼ばれる、

日本の天狗煙草の原型の口つき両切り煙草が流行しますが、

このパピロシにも以前は、

マホルカが分解されて、

原料といて使用されたこともあるようです。



このロシアではパピロシの流行から、現在のロシアは、

世界の国々と同様、シガレットが主流となり、

マホルカの栽培は次第に廃れていきました。


どうやら現在でもマホルカを名乗り、

販売している製品もあるようですが、

それが本物であるか怪しいのだそうです。


つまり、今は入手するのが困難な一品ということになりますね。




さてでは、今のロシアは。。。と話が膨らみますが、

実は現在のロシアのたばこ事情は、

風雲急を告げているということらしいです。



そこで次回はロシア煙草の今に迫ってみたいと思います。


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tag : 歴史もの たばこの雑学

この記事へのコメント:
やっぴえろさん、こんばんは!

ロシアで禁煙令?なるものが出て喫煙者は肩身の狭い思いをしているらしいというようなニュースをふと思い出しました。
気候柄輸入タバコの消費が多いものだと勝手に思ってました。
ロシアの気候でも育つ煙草があるんですね。またまた勉強になりました。
2013/07/14(日) 21:37 | URL | 祐希 #sl7aju1U[ 編集]
こんばんは、祐希ちゃん!

おっ、ご存知でしたか^^
実は、現在のロシアは急激に禁煙社会へと向かっているようです。

その辺は、次回解説するので、
じっくりと読んでみて下さいね^^

そうですね、気候という要素は、
その土地によって、独自の特産物を生み出しますよね。
ロシアの場合、煙草も独自の進化を遂げたようです。
面白いものですよね^^
2013/07/15(月) 03:55 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
中国が最もタバコの消費量と生産量が
多いんですね!
人口も多いし土地も広いですものね。
日本のように喫煙者に厳しかったり
しないのかな?

寒いイメージのあるロシアでも栽培
されていたなんて意外でした。
2013/07/15(月) 20:58 | URL | mifa #6Q0aW8YQ[ 編集]
こんばんわ^^

やっぱり乾燥されていても、寒冷な場所は苦手
なのですね
ロシアに煙草がもたらされた遅い原因は
いろいと事情があったのですね
2013/07/15(月) 22:40 | URL | あめしすと #-[ 編集]
こんばんは、mifaさん!

そうですね、中国はケタはずれですね。
共産圏の方が、喫煙率って上り易いのかもしれないですね。

でも、さすがに中国でも、
近年では、煙草は規制の方向らしいですよ。
いずれ詳しく調べてみますね^^

短い夏に育つ煙草。
適材適所というところでしょうかね^^
2013/07/16(火) 00:48 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
こんばんは、あめしすとさん!

そうですね、
本来、煙草という植物は寒さは苦手なようですね。

不思議ですよね。
ヨーロッパとは陸続きなのに。

それだけ、大航海時代のヨーロッパ目のは、
海に向いていたということなのでしょうね^^
2013/07/16(火) 00:55 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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