大国ロシアの憂鬱

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2013/07/16(火)
たばこ増税や公共の場での規制により、

わが国日本の喫煙率は、

以前に比べて、かなり低下しました。



でも、ご存知でした?

実はJTの業績って、2012年も販売本数を伸ばして、

とても好調なのだそうです。


何故かと言えば、答えは簡単

国内の販売総数は減少しているものの、

海外での販売総数は増加傾向にあるからです。



実は、そのJTの大きなお得先の1つが大国ロシア

現在、世界第1位の喫煙率を誇る国です。


しかし、この現状に対して、懸念を抱えた国のトップは、

とうとう、本格的なたばこ規制を打ち出しました。


遂に、ロシアも国内のたばこ規制に、

重い腰を上げたわけです。



 
*現在、ロシアの喫煙人口は、4400万人と言われています。


この言い方だと、ちょっとピンときませんね。


ちなみに、この4400万人は、ニュージーランドの全人口。

または、日本の賃金労働者・サラリーマン人口が、

ちょうど同じくらいと言われています。



つまり、どこかで働いて、給料を貰っている日本人が全て喫煙者。

とイメージしてみると、何となく分かるでしょうか?


あれ?かえって分かりにくい?



前回もお伝えしましたが、

ロシアは、世界第2位のたばこ消費国です。

しかし、潜在的に見るとNO1たばこ大国と言っても、

過言ではありません。



どういことでしょうか?


まず、WHOの調査委員会による、

世界の年間たばこ消費量のトップ5を示してみたいと思います。


1、中国。。。。。。2兆2,649億本

2、ロシア。。。。。。。3,900億本

3、アメリカ。。。。。。3,157億本

4、インドネシア。。。。2,608億本

5、日本。。。。。。。。2,339億本




これを見ると、中国は圧倒的ですよね。


しかし、これを喫煙率に置き換えてみます。


ロシア。。。。39.1%

中国。。。。。28.1%

アメリカ。。。27.0%

日本。。。。。23.1%



こうして見ると、ロシアの喫煙率は40%近く。


何となく、ロシアが潜在的なNO1たばこ大国と言った意味が、

お分かりになるでしょうか?

同国の喫煙率は、世界で群を抜いているわけです。



前回もお伝えしましたが、

ロシアは、世界でもたばこの伝播が遅く、普及も遅れた国です。

なのに、どうして、これだけ喫煙率が高くなったのでしょうか?


専門家によると、それはやはり気候のせいではないか?

と言われています。


喫煙者さん、元喫煙者さんなら、

ある程度、同調者もいるかもしれませんが、

例えば、『屋外で寒くて寒くて仕方ない時』って、

とても、煙草が吸いたくなったりします。


これは、激しい寒さという苦痛を、

たばこの作用によって、無意識に和らげようとしている。。。


ということだそうです。


ロシアのお酒が強いのも、同様の理由で、

つまり、ニコチンやアルコールが誘う極楽を、

喫煙者や酒飲みは、

北の風土がもたらす極寒からの逃げ道にしたというわけですね。



そして更には、1991年のソ連邦崩壊も、大きな影響があるとされ、

その前後の社会不安は、

現在のような高い喫煙率の引き金ともなっているという見方もあります。



そして、この連邦の崩壊は、

たばこの流通にも大きな変化をもたらしました。


市場を見ても、もともと、ロシアのたばこは、

現在の中国のように、国内生産が主流だったようですが、

連邦の崩壊後海外のたばこ会社が参入し

現在では、市場の90%は海外のたばこ会社が握っています。


ちなみに、大きな所では、


JTインターナショナル。。。37%

PMインターナショナル。。。25%

ブリティッシュ・アメリカンタバコ。。。20%


冒頭でも、お伝えした通り、ロシアは現在、

国際的なたばこ会社のドル箱状態となっているのです。



そして、これだけが理由ではないのですが、

とうとうロシアも、この状況を懸念して、

国内のたばこ規制に本腰を入れ始めました。


ロシア、プーチン大統領は演説で、


1、少子化に歯止めをかけるため。

2、医療費の削減。

3、犯罪や離婚などへの飲酒の影響。



を訴え、たばこ規制法案を成立に漕ぎつけたのです。


酒、たばこは、国民生活や財政を圧迫するというわけです。



これにより先日の2013年6月1日に、


まずは第1段階として、

バス、路面電車、鉄道、地下鉄の車内。

バス停、駅構内、空港。

エレベーター、政府庁舎、教育機関、医療施設。

が、全面禁煙となったそうです。


電車とかエレベーターでも吸えたの?

という驚きもありますが、法律が守られれば、

一気に町の光景が様変わりすることになります。



更に来年、2014年6月1日からは、

船舶、長距離列車内、駅のホーム。

ホテル、カフェやレストランが禁煙。


タバコ広告や販売量も大幅に制限されるようになるそうです。



ここ最近でも、実はたばこのパッケージを、

『心臓病』『自己抹殺』『老化』などをイメージした図柄に変更したり、

たばこの販売にあたっても、ケースへの陳列が認められず、

文字による商品リストを提示のみの販売
となり、


規制の開始が遅かったわりには、

かなり急激な環境の変化がみられています。


現在の日本より厳しい部分もあるかもしれませんね。



となると、依存の強いたばこのこと、

正当な民主化の表れとして、当然、反対運動も起こります。


国内では全ロシア喫煙者権利運動という、

喫煙者の権利を訴える運動もウェブ上で起こり、

公然と法律を犯し、禁煙場所で喫煙をする市民の姿も見られるようです。



そして、気になるJTの反応は、

『われわれには西側諸国の多くでこの種の経験が豊富にあるため、

これは何ら新しいことではない。

新法に沿ったビジネス慣行を行うべく内部調整を始めている』

と、広報担当アナトリー・ベレシチャーギン氏が語っているそうです。



これもまぁ、民主化の表れでしょうかね。



実は近年でもロシアは、ゴルバチョフ時代に、

禁酒法の失敗があります。



急激な変化が、国民から、いかほどの反発を招くか分かりませんが、

大国が積年の憂鬱を晴らすため、動き出したのは間違いありません。


ここは動向を見守りたいと思います^^



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tag : 社会運動・規制などの動き たばこの雑学

この記事へのコメント:
やっぴえろさん、こんばんは!

前回のコメントでややネタバレをしてしまった感が否めませんm(_)m

喫煙大国らしいロシアの禁煙法。
どのような結末をたどるのか静観したいと思います。
2013/07/18(木) 17:05 | URL | 祐希 #Ots9DzJY[ 編集]
こんばんは、祐希ちゃん!

大丈夫ですよ。
前回も少しフッたので、
全然OKです^^

そうですね、
何となく、少し強引な感じが、
ロシアらしいといえば、
ロシアらし法律かもしれないですね。

いずれにしろ、
どこも喫煙者は窮屈になっていくのでしょうかね?^^;
2013/07/19(金) 03:42 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
喫煙率って
気候にも影響してるだ
って ところに 注目してしまいました^^;

ロシア
これから どんな風に 展開していくのでしょーね
2013/07/19(金) 09:52 | URL | kotone #-[ 編集]
こんばんは、kotoneさん!

そうですね~
専門家の分析ですが、
寒いとその辛さを誤魔化そうとする。
というのは、元喫煙者としては何となく頷けますね。

屋外で、震えながら煙草を吸っていた記憶が、
いくつもあります。

ロシアは、本気になれば、
日本より厳しそうですね^^;
2013/07/20(土) 00:02 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
訪問させて頂きました。
2013/07/27(土) 11:13 | URL | rescue01 #-[ 編集]
このコメントは管理者の承認待ちです
2013/07/28(日) 02:53 | | #[ 編集]
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