江戸のたばこ研究書『大槻玄沢の蔫録』

放送作家による禁煙と煙草の総合サロン!美容・健康情報もプラスして配信中!
★禁煙所はこちら☆スポンサーサイト★
☆★☆★☆いらっしゃいませ!☆★☆★☆

☆お客さまへ☆
◇やっぴえろの禁煙ブログ『禁煙所はこちら』では、あらゆる角度から、
  『禁煙』『たばこ』及び関連の深い『健康』『美容』について考察しています。
 どうぞお気軽にコメントなど書き込んでいってください。
  (※但し、誹謗・中傷・宣伝などは禁止とします。)
◇尚、当ブログ内の文章・画像・その他の著作権は管理人に帰属いたします。
   無断での転載はご遠慮ください。
  
☆管理人 やっぴえろ☆ 
2013/08/09(金)
退廃美という言葉は、ご存知ですか?


人が感じる、ものの魅力とは、

いつも清廉潔白で正しいものだけではありません。


例えば滅びゆくものダメなもの不道徳なものなどに、

分かっていても、どうしても惹かれてしまうことがあります。


これを退廃美いいます。

いわゆる滅びの美学です。



煙草の魅力って、薬物としての依存もそうですが、

イメージとして、このちょっぴりワルな退廃美が、

潜んでいたりしませんか?



江戸の蘭学者大槻玄沢は、

大変、研究熱心な人物として知られました。


玄沢煙草の退廃美に魅せられてか、

結果として、当時の世では、

破格と言えるほどの煙草に関する研究書を、

作り上げたそうです。


その名も蔫録(えんろく)』。


同書には、玄沢が思うところ

煙草の四つの功、八つの害が記されていたそうです。


彼の研究の答え

気になりませんか?


 
*大槻玄沢は、江戸時代に活躍した、

仙台藩の支藩、一関藩出身の蘭学者です。



は、オランダのことを表し、

蘭学とはすなわち、

交流のあったオランダを通じて、

日本に入ってきた西洋の知識や文化、技術などの学問を指します。



西洋由来の文化という意味では、

煙草もその一種と捉えてもいいのかもしれません。



大槻玄沢は、江戸の三十間堀芝蘭堂という私塾を開き、

宇田川玄真、稲村三伯、橋本宗吉、山村才助など、

その後の医学に多大な功績を残す人物たちを育て上げました。



また玄沢自身は、杉田玄白や前野良沢を師と仰ぎ、

彼らから一字ずつ貰いうけて玄沢と名乗ったそうです。


そして、彼は大変、研究熱心。。。

といえば、聞こえもいいのですが、

大変、粘り強く、しつこい性格でも知られ、

疑問を持つと、何でも徹底的に究明したそうです。



前野良沢に弟子入りする際も、その押しの強さが垣間見え、

一時は、良沢に仮病を使って追い返されそうになるものの、

遂に根負けして、その知識を全て伝授されたと言います。



そんな彼が、後に名を残す煙草の研究書を作り上げたのです。

興味はありませんか?


その名を蔫録(えんろく)といい、上・中・下の全三巻。

成立は1797年(寛政9年)頃と言われます。


そもそも1780年頃から、執筆が始まったようですが、

草稿本として完成した当初は、公的な出版が幕府から認められず、

結局、1806年(文化6年)に、

やっと私家版という、今でいう自費出版のような形で世に出たそうです。


この間、おおよそ20年ちょっとの間にも、

玄沢は、ことあるごとに煙草に関する資料を読み漁っており、


蔫録(えんろく)の巻頭に記された参考文献も、

当時としては、入手すら困難であろう70余りの、

和、漢、洋などの幅広い専門書が名を連ねています。


ちなみに、

日本の物では、新井白石の 『采覧異言』西川如見の 『華夷通商考』。

オランダの物ではドドネウス、ショメールなどの著書など。


そして、玄沢は、各書から知識を得る度に、

それを蔫録(えんろく)に加筆していったようで、


内容も、

煙草の起源、異名。

日本への伝来栽培方法

名品加工薬用解毒法喫煙具文芸作品

はたまた、海外の喫煙風習に至るまで、解説は多岐に及んでいるそうです。


そして、その中でも、

当禁煙ブログとして、最も興味深いところは、

煙草の四功、八害、十損が、記されているところ。


やはり、これは玄沢が、医学に造詣の深い蘭学者である、

由縁といってもいいのでしょう。




『四功』とは、煙草の良いところ。


一、血の巡りを良くする。(醒めていても酔わせる)


二、頭をスッキリさせる(酔っていても醒ます)


三、空腹を忘れさせる(飢えていても満足させる)


四、満腹感を取る(満腹時でもスッキリさせる)




どうですか?

良い悪いは別として、喫煙者さんは心当たりがありませんか?

私は大いにあります。



そして八害とはもちろん、逆に煙草の悪いところ。



一、煙草を吸うと内臓が燻され、清浄な気力を毒する。


二、煙草には『辛い、酸っぱい、しょっぱい、苦い、甘い』という味がなく、

吸い過ぎると頭痛を起こし、目がくらむ。


三、酒は儀式、茶は供え物に用いられるが、

煙草は儀式で使われず、目上の人の前では慎むべきで、浪費を競うことになる。


四、煙草は換金できる作物なため、本来、穀物を植えるべき農地が奪われる。


五、煙草は、育てて収穫し、加工するのに手間がかかり、時間を浪費する。


六、喫煙具に使用される綿繍、金銀は多大で、王侯の装飾品の材料までも、

そちらに回される。


七、無頼の徒が吸い殻の始末をおろそかにし、火事の原因となる。


八、キセルの先で喉を傷つける子供や老人が多い。



そして、この他にも、玄沢は、

煙草は、いくら吸っても一握りの糧にもならない

煙草は、吸い過ぎれば、身体に障る

とも、煙草の害を強く明言しています。



しかし、ここまで言って意外かもしれませんが、

実は彼、大槻玄沢は、大の煙草好きだったと伝えられています。

やはり、煙草の持つ退廃美に惹きつけれた一人なのでしょうか?



そして更に、これも面白い話なのですが、

玄沢は、仕事を引き受けないことで有名だったそうです。


しかし、これは怠け者だったわけではなく、

事業はみだりに手掛けるな、手がけたら完成するまでやめない

というのが、ポリシーから来るものだったそうです。


そして、この煙草への尽きない興味とポリシーこそが、

他の追従を許さない煙草の研究書を生み出したわけです。



さて、彼の鬼の研究魂が導きだした、

煙草の『四功』『八害』。

みんさんに胸には、響くのでしょうか?



↓みんさまの応援ポチは私の涙腺に響きます☆
人気ブログランキングへにほんブログ村 健康ブログ 禁煙へ



 
関連記事

tag : 歴史もの 科学的なたばこの検証 煙草の有害性

この記事へのコメント:
『退廃美』って 言葉
はじめて 知りました
滅びの美学って 意味なんですね

自身の体に良くないと知っていても
それが やめられないって
タバコにも 『退廃美』ってものが あるのかもしれませんね

記事を読んで
大槻玄沢さんって方に 興味が 沸きました
味のある方ですね
2013/08/09(金) 16:46 | URL | kotone #-[ 編集]
こんばんは、kotoneさん!

そうですね、
悪とか、危険な香りに惹かれるの部分もあるのが、
人間というものなのでしょうね。

清廉潔白だけでは、
世の中を渡るのは難しいですし、
それを知り尽くした、
酸いも甘いも知り尽くした大人の魅力(煙草)も、
ある種の退廃美かもしれません。

玄沢もそうですが、
何かを成す人って、
とてつもない集中力を持ち合わせていますよね。

魅力的な人物だと思います^^
2013/08/10(土) 03:46 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
『退廃美』・・・
初めて聞きました。
若い時はちょっと不良っぽい異性が
好きだったりとかそういうことかな?
今は温和で安心な人が一番ですけどね(^▽^;)
2013/08/12(月) 20:08 | URL | mifa #6Q0aW8YQ[ 編集]
こんばんは、mifaさん!

ちょっと不良に憧れる。
正にその通りです^^

昔だと太宰治。
最近だと、尾崎豊の世界かな?
と個人的には思っています。

滅びの美学というやつです。

そうですよね、
大人になると、誠実さとか温かさの方が勝りますよね。

あれって何なのでしょう?^^
2013/08/12(月) 23:21 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
URL:
本文:
パスワード:   
この記事のトラックバック URL
この記事へのトラックバック:

 | Copyright © 禁煙所はこちら All rights reserved. | 

/ Template by パソコン 初心者ガイド