八雲のキセル

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2013/09/17(火)
先日、アニメーション映画の巨匠、宮崎駿監督が、

現役から退くことを表明しました。


みなさんもご存知のことでしょう。


個人的には、珠玉の宮崎アニメを見れなくなるのは、

とても残念ですが、

ここは、これまでの氏の軌跡に敬意を表すともに、

心より『おつかれ』さまの言葉を贈りたいと思います。



日本のアニメーションと言えば、

昨今、低調が囁かれる日本経済・文化においても、

ワールドスタンダードな

オタクという言葉に、象徴されるように、

質、影響力、支持。。。全てにおいて、

世界で高い評価を受けています。

日本アニメを愛する外人さん、かなり多いようですね。



1900年前後、これと似た感じで、

キセルという極めて日本的な喫煙具を愛した、

日本居住の外国人作家がいました。


その人の名は、小泉八雲

怪談話などでお馴染みの、あの作家さんです。

神秘とユーモアに包まれた、彼のエピソード。

今回は、みなさんにご披露したいと思います。



*本名、パトリック・ラフカディオ・ハーン

ギリシア出身。

新聞記者であり、紀行文作家、随筆家、小説家、日本研究家。


これが作家小泉八雲の簡潔なプロフィールです。


この中でも最も有名な肩書と言えば、小説家としての顔で、

代表作と言われるのが、怪奇文学作品集怪談です。

みなさんも耳にしたことがあるでしょうか?


ちなみに耳なし芳一食人鬼ろくろ首雪女など、

妻の節子から聞いた、日本各地に昔から伝わる民話や幽霊話を、

独特の情緒溢れる彼の表現で、脚色した作品ですね。



そして、そんな作風もそうですが、

彼、小泉八雲自身は、とても神秘的な魅力を醸し出す人物です。


外国人でありながら、日本文化をこよなく愛し、

スーツより着物

葉巻よりキセル

を、とても好んだのだそうです。



名前に関する話も、とても興味深い話が残っています。


彼は来日当初ヘルンさんと呼ばれていました。


これは実は、八雲の日本における最初の定住の地、

松江の島根県立中学校への赴任した際、

彼のファミリーネームであるHearnを、誰かが読み間違えたことから、

ニックネームとし定着したそうです。


しかし、あえて八雲自身は、これを指摘せず、

あとで、こっそりと妻の節子に、

本当はあれは、ハーンって読むんだと教えてることからも、

彼の奥ゆかしさと、人となりが見て取ることが出来るでしょうか?



そして、一般的に知られるラフカディオの名も、

実は、セカンドネームだそうで、

ファーストネームパトリックは、キリスト教の影響が強く、

八雲自身が、それを好まなかったため、あまり公表しなかったそうです。



となると、推測するに、おのずと彼の気に入っていた自身の呼び名は、

他でもない、小泉八雲の名といことになると思いますが、

いかがでしょうか?


そして八雲というペンネームも、

神の国、出雲の枕詞の八雲立つからとったもので、

ここからも彼自身が、西洋よりも、

日本古来の文化を愛したことを感じることが出来ます。



そしてそんな、彼が生涯愛したのが、

他でもない、日本由来の喫煙具キセル


毎朝、家の誰よりの早く起きて、紫煙をくゆらすのが、

彼の何よりの楽しみだったそうです。



妻の節子の著書思ひ出の記によれば、

八雲のキセルの楽しみ方は、一連動作が決められていたようです。


八雲は幼少の頃、左目を失明し、視力が弱いためか、

毎朝、手探りで、キセル台から、手に触れた1本を抜き出したそうです。

そして、それを眼前まで近づけ、

雁首(がんくび)と吸口(すいくち)の彫刻をゆるりと眺めると、

おもむろに、火を付けます。


そして、座布団にきちんと座り、煙草を吹かしたそうです。

妻の節子から見ると、

微笑みを浮かべ、前後に体をユラユラ揺らす姿は、何よりも楽しそうで、

八雲が、大変な愛煙家だったことが、ここからも伝わってきます。



他にも、煙草に関する、面白いエピソードが、いくつか存在します。



その1つとして、

晩年、避暑に出かけていた静岡の海でのエピソードがあります。

八雲は、幼少の頃から、とても泳ぎが好きであったらしく、

この地を訪れた時には、おおよそ一日中、海で泳いでいたそうです。


しかし、泳いでいると、なかなか煙草が吸えません。

そこで、八雲は、仰向けで海面にプカリと浮いた状態で、

葉巻を吹かす
ことを覚えたそうです。


すると、これが夜ともなれば、

沖合いに光が浮かんでいる状態となるため、

岸からでも、皆が八雲の居場所を確認出来たと言います。


ホントかどうかは、分かりませんが、

八雲がどうやら、泳ぎの最中、葉巻を吸ったのは事実なようです。




更に面白いエピソードとして法螺貝にちなんだものがあります。


思い当たる方もいるかと思いますが、

喫煙の中でも、物を考える時に吸う思案たばこというのがあります。

八雲もやはり同様で、執筆中は片時もキセルを離さなかったようです。


そんな折、江の島へ出かけた節子が、

吹くと音が『ボォーッ』と出る法螺貝を土産として買ってきたました。


この音を面白がった八雲は、執筆中にキセルの火が消える度、

家中の者に、また火をつけてもらう合図として、

法螺貝を吹き鳴らしたそうです。


当然、八雲の執筆中は家中の者が気を使い、屋敷は静寂そのもの。

そんな中『ボォーッ』と法螺貝の音が響くと、

家中の者は、我先にと八雲の元に集まってきました。


はじめは、執筆の手助けになる便利な土産を買ってきて、

満足気な節子でしたが、

どうやら、それが違うことに気づきます。

実は、八雲が法螺貝を吹いて、家中の者が集まってくること自体を、

楽しんでいるようなのです。


そして観察していると、

法螺貝の音は、八雲が執筆に詰っている時が多く、

気分転換に、法螺貝を吹き、その家中の様子を楽しんでいたのだそうです。


作風や容貌から、何とも神秘的な印象を受けますが、

何とも、ユーモアのあるお茶目な人物だったようですね。



そして、こんな、小泉八雲のキセルですが、

晩年には、なんと100本以上を所有

以前は、島根県松江市にある『小泉八雲記念館に展示されていたそうです。


しかし、実は、昭和45年にその多くが盗難に遭い

現在では、長煙管11本となた豆煙管1本しか残っていません。


当時の日本人より、日本を愛した作家のコレクション。

その行方は、彼の作風同様、

どうやら神秘の向こうに行方をくらましてしまったようです。



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tag : 歴史もの たばこの雑学

この記事へのコメント:
こんばんば、バンバ~
こんばんは、やっぴーさん♪それと、便座カバー

宮崎さんと言えば、世界中の美少女はってヤツだよねぇ~♪
あ、ヤバイ!!
これ以上は、宮崎さんネタはまずいねッ!!それと、便座カバー!!

ラフカディオ~!!
ひーちゃんも、怪談風なのを書いてみたいのだけれど~
無理ねぇ~
怪談だYO~

そう、ひーちゃんと言えば、ヤバヤバ体験!!
夏も終わりだけれど、今ここで言っちまうかぁ~!?

じゃ、寝ます~
それと、便座カバー
2013/09/18(水) 00:39 | URL | ♪ひらいしん♪  #-[ 編集]
こんにちは、ひーちゃん!

おっ、便座カバー押すねー^^
その便座カバーについては、もっと突っ込んだ方がよいのかな?

怪談書いたのかぁ、
でも怪談は、ロジックがしっかりしている分、
話としてはわりと書きやすい気がするけど。。。

脚色の勝負かな?かな?

でも、ひーちゃんが、脚色すると『擬音』が、
増えそうな気がするな。

緊張→緩和→終わりと見せて→もう一回緊張!
とかどう?^^

あっ、それより、
さっきから、
ひーちゃんの後にいるのって。。。
誰?^^
2013/09/19(木) 10:46 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
このコメントは管理者の承認待ちです
2013/09/29(日) 21:29 | | #[ 編集]
こんばんは、mithufourさん!

是非、またお越しください!^^
2013/09/30(月) 23:02 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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