鉄血宰相ビスマルクの血

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2013/10/25(金)
下手な役者には、煙草を持たせろ!

昔から、映画業界にはこんな格言があったりします。


これって、何故だか分かりますか?


最近はモラル上映像作品の演出の小道具として、

煙草が使われることは減りました。

しかし、煙草は元来、そこに存在するだけで、ある種の表現が生まれ、

役者さんの演技に味が出たように感じるからです。


例えば、脚本などに書かれる、役者さんの行動を示すト書きでも、


・乱暴に灰皿で煙草を揉み消す。

・くわえた煙草から、長くなった灰がポロリと落ちる。

・足元に散らかる4、5本の吸いがらが散らかっている。


など、

何となく、こう役者さんが動けば、

それぞれにセリフとは違ったメッセージが伝わりませんか?


実は、これと同じように、国の命運を握る国際的な会議の場で、

煙草を吸うことで『巧みな駆け引き』を行った有名な人物がいます。


鉄血宰相ビスマルク

それは、ドイツ統一への狼煙のようにも見えました。




*現在の問題は演説や多数決ではなく、

 ただ鉄と血によってのみ解決される!


どこかで聞いたことがあるでしょうか?


この身震いするような勇ましいセリフは、

鉄血宰相の異名をとった、オットー・フォン・ビスマルク

その人が1862年に議会で行った演説です。


ビスマルクは、1871年~1890年の約20年弱の間、

ドイツ(プロイセン)の指揮し、古い権威と闘いながら、

ドイツを統一、列強への礎を築いた大人物でもあります。


彼の生きた時代は、ちょうど貴族階級の煙草スナッフから、

葉巻パイプへと、喫煙の形態が変わった頃。


更に、彼の宰相在任中に、勃発したクリミア戦争では、

兵士たちの間で、シガレットが流行しだした経緯もあり、

同国だけではなく、

煙草においての流行にも激動の変化が起こっていたようです。


ビスマルクも例に漏れず、大の葉巻好きなことで有名。

それは、ことあるごとに、周囲に煙草の良さや効用を、

説いて回るほどだった
そうです。



そして兎角、大政治家は、

人々や大衆にメッセージを伝えるのに長けた人物が多い
ですが、

ビスマルクも煙草を道具として、巧みに利用をしていた向きがあるようです。



有名なエピソードとしては、

ナポレオン失脚後、その後のヨーロッパの秩序を話し合うために、

宰相として手腕を振るう前のビスマルクが、プロイセン代表として出席した、

1851年のウィーン会議のものがあります。


この頃、ドイツと言えば、35の君主国と4自由都市で構成される、

連邦国家に過ぎませんでした。

いわば、主義主張がバラバラな状態です。


実は、ドイツナポレオンに統合される前、

神聖ローマ帝国と名乗っていた頃は、

オーストリアのハンブルグ家が、ドイツの皇帝を名乗っていました。


そんなんことから、ドイツの連邦会議は代々、

オーストリアが議長国を務めており、

そのせいか、当時のオーストリア代表は、特権階級だったため、

会議の席でも、同国のみが、喫煙を特に許され、

他の諸国は控える形となっていました。


もちろん、これは暗黙の了解


そして、この時のオーストリアは、かつての国力や威光はないのですが、

いまだ、会議の席では、強い発言権を持っており、

ビスマルクは、この虚構とも言える権威に嫌気がさしていました。


そこで、ビスマルクは、会議の席で、

この暗黙の了解を破り、突然、煙草を吸いはじめたのです。


この真意と言えば、

言葉はないけれどもプロイセンは、もはやオーストリアと同等だ

というアピールに他ありません。


こうなると、これを見た他国の代表たちも、

『自分たちも同等である』と言わんばかりに、煙草に火を付けます。

すると結果的に、この事でオーストリア代表の権威は失墜。

その後に遺恨を残すことになりますが、

ビスマルクは、煙草一本で、

権威ある国際会議の雰囲気をガラリと変えてしまったわけです。


正に聞きしに勝る手腕です。



そして更に、煙草と鉄血宰相には、こんな美談もあります。


この後、時は流れ、ビスマルク率いるプロイセンは、

ドイツ帝国建国のため、オーストリアと戦争をすることになります。

ウィーン会議から、おおよそ15年後、1866年のことです。



当時、戦場にいたビスマルクは、

戦いに勝った時に、気持ちよく吸おうと、

ポケットの中に一本の葉巻を忍ばせて、全線を指揮していました。


そして、激戦のあげく、首尾よく戦いに勝利を収めたビスマルクは、

荒廃した戦地を見回ることになります。


意気揚々と、周囲を見渡していると、

ビスマルクは、瀕死の状態の一人の竜騎兵に出会います。


すると、竜騎兵は、

「何か、気付けになるものを。。。」

呻きにも似た呟きを、ビスマルクに向って洩らします。

すると、ビスマルクは迷うことなく、ポケットから、とっておきの葉巻を出し、

火をつけて、彼にくわえさせます。


すると、竜騎兵は安堵の笑みを浮かべ、

「ありがとう。。。」

そう言い残すと、その場に崩れ、息を引き取ったそうです。



ビスマルクは後に

「悲しい勇者の頬に浮かんだ、感謝に満ちた微笑が忘れられない。

 私は生まれてこのかた、自分で吸わなかったあの1本の煙草ほど、

 うまいと思ったことはない」

と、このことを語ったそうです。



もちろん、これはそのままなら美談ですが、

強面のビスマルクが、このエピソードを胸にとどめず、

あえて語るあたり。。。

ひょっとしたら、これも一流の自己アピールの手段なのかもしれません。


だとしたら、やはり彼は、優れた政治手腕の持ち主だったのでしょう。



しかし、そんな豪快かつ爽快なエピソードの持ち主である鉄の男も、

晩年は、健康難に悩まされます。


60代で体格は、身長190cm、体重128kgという記録があり、

医師から、食事療法を言い渡されていることからも、

メタボ気味であったことは否めないようです。


また、ビスマルクは、顔面神経痛であったとされていますが、

これも実際は虫歯

実は、歯医者が怖くて、治療が出来なかった。

という鉄血宰相らしからぬ一面も持っていたようです。


現代では、虫歯と喫煙は、関連が深いことは知られますが、


それよりも、衝撃的なのは、晩年のビスマルクは、

血行障害で片足が壊死し、車いす生活を余儀なくされていたことです。

これはもちろん、虫歯に留まらず、煙草が病状に大きく関与しているのではないか?

と容易に想像することが出来ます。


鉄とによって、ドイツ統一を成し遂げた稀代の鉄血宰相の血も、

煙草の害には、勝てなかったのでしょうか?


やはり、みなさんには、禁煙という変革を成し遂げて欲しいものです。



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tag : 歴史もの たばこの雑学

この記事へのコメント:
そうそう・・・
昔の映画や TVドラマって
煙草が いい 仕事してましたね
あるだけで 雰囲気を 出してたよーに 思います
そーゆー 先入観 植え付けられてたのかしら?^;
2013/10/26(土) 12:17 | URL | kotone #-[ 編集]
こんばんは、kotoneさん!

実は、たばこという小道具は、人物の動作や心境を表す上で、
とても使いやすいんですよ。

時代背景を考えると、
煙草が存在する方が自然な場面が多かったですし、
格好いい俳優さんが持つことで、更に画になりましたよ。

そのイメージは、僕の中にもこびりついていますね^^
2013/10/27(日) 01:49 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
初めてコメントします!
タバコは演技や漫画だけでなく
歴史上でも印象づけを行っていたんですねー
竜騎兵のエピソードもホロリとくるものが;;
2013/10/28(月) 17:00 | URL | ミネラル #SEFye3cg[ 編集]
最近では、ジブリ映画での喫煙シーンが
話題になりましたよね。
確かに、昔に比べてかなり喫煙シーンが
少なくなったと感じます。
そんなに気にしなくても・・・
って思っちゃいますが(^▽^;)
2013/10/28(月) 21:44 | URL | mifa #6Q0aW8YQ[ 編集]
こんばんは、ミネラルさん!
はじめまして^^

そうですね、
煙草って、言葉もなく、動きで物事を伝えるには、
とても適した小道具なのかもしれないですね。

そして、いつも時代にもマナーが必要だったのでしょう。

いい悪いは別として、
竜騎兵のエピソードは、仰る通り、
彼の気持ちを考えると、ほろっとしますね^^
2013/10/28(月) 23:09 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
こんばんは、mifaさん!

えっと『風立ちぬ』の話ですかね?

そうですねーだとしたら、
あれは、個人的には描写としては、
時代背景を考えると、過剰な表現でなければ、
それでいいような気がしなくもないですが、
どうなのでしょうね?

そういえば、その後、どうなったのだろう?
今度調べてみますね^^
2013/10/28(月) 23:15 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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