妊活最低３ヶ月前から男も禁煙すべし！

ちょうど２年くらい前の話だったでしょうか。


私が禁煙についてのブログを書き始めた頃、

当時、妊活中だった女性読者さんから、

『たばこは、男性にとって不妊の原因にはならないのでしょうか？』

という質問を受けたことがあります。



確かその時、リサーチした結果ですと、

たばこが、女性のホルモンであるエストロゲンの分泌を抑えてしまうことから、

結果として、女性の不妊を招くこと。

更に、妊娠中の胎児への悪影響は、確実に存在することは分かしました。


しかし、それとは逆に、たばこは男性ホルモンである、

テストステロンやジヒドロテストステロンを増加させることから、

男性の不妊に対する影響は、明確なことは言えなかった。。。

というのを覚えています。



ところが再び調べた所によると、最近ではこれと事情が違うようです。


やはり、たばこは男性の生殖機能にも影響を及ぼすという研究が、

雑誌などを通じて、きちんと報じらているようです。

まぁ、やはりイメージ通りといえば、イメージ通りなのですが。。。



不妊と言えば、多くの場合、女性側に原因を求めがちですが、

実は、最近はそんな事もないようです。


ＷＨＯ（世界保健機構）が、男女別不妊原因割合を調査した結果、

・女性のみ 41％

・男性のみ 24％

・男女両方 24％

・原因不明 11％

という数字が明らかにされており、世界的に見ても、

段々と男性側が不妊の原因となる割合が、増えてきているようです。



もちろん、この全ての不妊の原因が、たばこではないでしょうが、

たばこは、妊娠に対して影響を与えているのは否めないようです。


分かりやすい研究データとして、

喫煙者は非喫煙者に比べて、精子数は１０～２０％減少。

更に、奇形精子の発生率も上昇することで、

総合的に、精子の造成能力に悪影響を及ぼすそうです。



このことは、

女性の健康生活フリーマガジン『jineko（ジネコ）２０１３年春号』も、

記事として掲載しており、そこでは、

精子の質の低下は、妊娠後の異常な胎児の発育が起こる可能性や

流産や先天奇形の危険性も、併せて指摘しているそうです。



更に、ドイツの医科大学、生殖研究室長モハメド博士も、

自身の研究結果として、

『過度の喫煙は精子発達に重要な役割をする、

　蛋白質のプロタミンを平均１４％程度、減少させ、

　また、酸化によるストレスによって、精子のＤＮＡを損傷させる』

という論文をまとめています。


更に深刻なのは、

その父親が招いたＤＮＡの損傷は、そのまま子供遺伝するそうで、

このことは、イギリス、ブラッドフォード大学の研究チームがまとめており、

これが事実なら、

不妊のみならず、妊活には男性も禁煙することが望ましい、

というのは、自ずと明白となるわけです。



そして、最低限禁煙が必要な期間も、

精子細胞が成熟して射精にいたるまでが、約３カ月かかるので、

子供を作ろうと思ったら、最低でも１２週間は禁煙しなければならない、

というのが、専門家の間では通説となっているようです。



しかし一方、これは質の問題であって、精子が１匹でもいれば、

妊娠には、特に支障はないという産婦人科医もいるようで、

精子の減少自体が、不妊に影響はあるかどうかは、あまり明確ではないようです。



しかし、先程の『jineko（ジネコ）２０１３年春号』が示すデータでは、



【喫煙が妊娠しやすさにどのような影響を与えるか】


○妻　　　　　○夫　　　　　○着床率　　　　　○妊娠率

喫煙者　　　　非喫煙者　　　１２．０%　　　　１９．４%

非喫煙者　　　喫煙者　　　　１２．６%　　　　２０．０%

非喫煙者　　　非喫煙者　　　２５．０%　　　　４８．０%　



というものがあり、

妻が非喫煙者である場合に対する、夫の喫煙者、非喫煙者の数字の違いからも、

『女性だけでなく、男性の喫煙も妊娠の妨げとなる』

ということが言えるのではないかと思われます。



そして、喫煙は血流を悪くするということから、

『ＥＤ』にもなりやすいと言います。


万全な態勢で子宝を望むなら、

やはり男性側の禁煙も、とても有効なのではないでしょうか？


↓みなさんの応援は私の宝です☆ミ




　

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