禁煙のお供にプーアル茶はいかが？

いきなりですが、結論から言いますと、

『禁煙にプーアル茶』

個人的にはアリかな？と思います。


色々調べて見ると、プーアル茶のもたらす効能って、

禁煙時の心身に、なかなか良いものがあるようです。



しかし、とはいっても薬ではなく、一般的なお茶なので、

禁煙時のイライラを『完全に取り去る』などという

抜群の禁断症状対策は期待できないでしょうが、

飲む人によっては、補助的な効果はかなりあるようです。



もともと禁煙時に、喫煙欲求が湧いて出た対策として、

『キンキンに冷やした水』や『熱いお茶』など、

極端な温度のものを口にすると、衝動が抑えれるというのは、

多くの禁煙に携わる専門医が述べおり、

私も実体験から、効果的な禁煙補助の方法の一つだと思っています。


何となく、全身の感覚が、舌先に集中することで、

気を紛らわすことが、出来るのかもしれません。



さて、肝心のプーアル茶の概要と言えば、

発酵という技法で造られる、お茶の中でも一風変わったお茶。

中国の雲南省、または、ラオス、ミャンマー、ベトナム、タイの一部などで、

生産される黒茶と呼ばれる種類のお茶です。


発酵の過程により、

『生茶』と『熟茶』の２種類に分けられ、

大変、高価でマニア向けとされるのが『生茶』。

大量生産に向き、広く流通しているのが『熟茶』。

日本で一般的に流通しているほとんどは、この『熟茶』の方だと言います。



味は、発酵技術に違いにより、様々あるようですが、

一般的に、紅茶とウーロン茶の中間的な感じ。

甘み、とろみ、ものによっては酸味を感じる場合もあるようです。


なので、好みもハッキリと分かれるらしく、

普通の緑茶より、クセがあると思っていいのかもしれません。



もともと、中国国内では、あまり口にしなかった種類のお茶でしたが、

２０００年前後に、広東省、香港、台湾などを中心にブームが起こり、

その頃、粗悪品もかなり出回りまったそうです。


しかし、その粗悪品の影響で今ではブームも鎮静化。

現在は、良質のものが残り、きちんと伝統を受け継いでいるようです。

一時の過熱ぶりが、粗悪品の間引きを促した感じですか。



そして、『プーアル茶』は発酵食品。

それ故に、カテキンの量は一般のお茶と比べても、

熟成したものほど、多く含まれると言います。


そして中でも『熟茶』は、脂肪分解作用。

いわゆるダイエット効果が認められていて、

１５年以上熟成されたものは『薬茶』と呼ばれ、

高価で取引されているそうです。


更に、ダイエット効果以外にも、

・血圧を下げる。

・血液循環を良くする。

・睡眠障害の改善。

・お通じを整える。

・花粉症やアレルギー体質を緩和する。


と言われています。


どうでしょう？


睡眠障害や便秘は、禁煙の離脱症状としては、よく聞くもの。

そして、熱いお湯で飲むことは、再喫煙欲求の緩和。

更に、お茶の持つリラックス成分も併せて、

禁煙と好相性と言ってもいい気がしませんか？




そして、こういった好相性に目をつけたのかは分かりませんが、


実は、雲南牧工商茶葉輸出入股有限公司という中国の会社が、

今年の５月５日に、ネットショップを通じて、

なんと『プーアル煙草』なるものを販売開始したそうです。


しかし、よく考えますよね～


どうやら、この商品は、

プーアル茶をシガレット状に、紙に巻いた製品。

発売元は『あくまでプーアル茶を紙に巻いた形で発売しただけで、

火をつけて、煙草のように吸うことを勧めているわけではない』

と。。。何とも、苦しい説明をしているようです。


しかし、消費者側は、

おそらくこれを、煙草の代わりに吸うことを、視野に入れるわけで、


この形を『吸うことも、飲むことも出来る。プーアル茶の革命だ』

と歓迎する側。


逆に『わざわざ火をつけることで、体にいいものを毒にしている』

と痛烈に批判をする側に分かれているようです。



ちなみに、依存問題を専門で取り扱う、

雲南省薬物依存防止研究所の李建華教授によれば、


『お茶は飲むことで依存を生じる場合もあるが、

　吸うことで依存を生じるかは、分かりません。

　しかし、茶を燃やした後にできる生化学物質は、

　ＰＭ２．５などもできてしまい、人体には有害だと考えています』


しかし、李教授は、煙草よりも発癌物質を含む可能性は少ないことを匂わせ、

ポスト煙草的な存在としては、面白いなどとしています。



まぁでも、現在では、煙草のみならず、

お香の煙ですら発がん性が問題になっている状態。


煙草より安全だとしても、それは比較論に過ぎず、

火をつければ、何らかの害があることは予想が出来ますね。


個人的には『お茶として体にいいなら、そのまま飲めばいいじゃない』

という見解ですが、みんさんはいかがでしょうか？



そして、このプーアル茶について補足ですが、

一部で、プーアル茶はノンカフェイン。

という広告があるようですが、これは、完全に間違いのようです。


熟成する度に、カフェインの濃度は下がっていくようですが、

完全にゼロになることはありません。


なので、禁煙時に好相性。

また、常時飲んでも、健康にはいいようですが、

妊婦さんやその他、健康上に問題がある方は、十分ご注意下さいね。


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