太宰治の言うところの堕落煙草

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2014/12/02(火)
メロスは激怒した!


これはご存知、小説走れメロスの冒頭の部分。

作者はあの有名な太宰治です。



教科書に載ったことがあるからでしょうね。


ネットエイジアが行ったインターネット調査でも、

太宰治の作品で読んだことのある作品は?

という問いに対して、


1、走れメロス92.0%

2、人間失格 65.5%

3、斜陽 26.9%

4、お伽草紙 12.6%


こう見ても走れメロスが、

一般的な太宰治の代名詞と言っても過言ではありません。



しかし、世の太宰好きからしてみると、

一番好きな作品として走れメロスを挙げる方は少ないでしょう。


ご存知かもしれませんが、

太宰治の魅力と言えば、メロスのテーマとなる『信じる心』のような、

真っ直ぐで明るいものではなく、

むしろ自虐的で退廃的な、屈折した作品が語られる場合が多いです。



そして彼は晩年、入水自殺の3ヶ月前、

煙草をテーマの表現として巧みに使った短編小説

を残しています。


何となく、ここにも彼の自殺の動機が、

見え隠れするように見えるのですが。





*中二病をこじらせ続けてしまった人

今風に太宰治を表現すると、おそらく、こんな感じなのだろうなと思います。


そして更に言うなら、

個人的には、私はこの太宰治という人物は大嫌いです。



しかし、彼の生い立ちを見ると、大変面白く魅力的な人物

そして、小説家として、類まれなる才能を持った人物だったと感じます。


そう考えると、嫉妬の部分もあるのかな?



さて、太宰治と言えば、ご存知の方も多いかもしれませんが、

青森の大地主で、貴族院議員を務める津島源右衛門の六男として生まれました。


夏目漱石もそうですが、意外に文豪って、

裕福な家のお坊ちゃんが多いですね。

やはり、嫉妬ポイントが更に加算です。



この太宰治という人物、若い頃から

酒、たばこ、女、左翼運動、ちょっと挫折すると自殺未遂など、

繊細というよりも、感情の起伏が激しい傍若無人ぶりを発揮。


その度に父の跡を継いだ長兄が、尻拭いをするという、

今だったらワイドショーや週刊誌が飛び付きそう暮らしを送っていました。



文学以外の華麗な武勇伝として、


・自らの裕福な生い立ちや境遇に悩み自殺未遂。

・若い頃から地元の料亭に通い、15歳の芸妓と恋仲になる。

・その芸妓と婚約後、出会って三日の人妻と心中未遂。相手だけ死亡。

・左翼運動の身を投じるも警察沙汰になり、長兄が仕送り停止を勧告すると、

あっさり足を洗う。

・芥川賞を受賞出来ず、審査員の川端康成を批判。

数年後今度は『芥川賞を自分に下さい』と審査員の川端康成に手紙を送る。

・就職に失敗して自殺未遂。

・自分は女遊びするも、妻の浮気がショックで自殺未遂。

・再婚後、妻以外の愛人との間に子供を作り、更に別の愛人と玉川上水にて心中。


こう挙げて見ると、国会議員の息子としては、

なかなかセンセーショナルですよね?



しかし、女遊びは芸のこやしとはよく言ったもので、

これらの出来事が、太宰の変に生真面目な目を通ることで、

ひょっとしたら、優れた作品が生まれたのかもしれませんが。




そして、太宰治は女だけでなく、

とてもヘビースモーカーであったことで有名です。


私小説富嶽百景の中では、

「とりとめのない楽書きをしながら、バットを七箱も八箱も吸い」


懶惰の歌留多の中でも、

「一日にバット五十本以上も吸い尽くして」


自らの喫煙を描写しています。



ここに登場するバットとは、現在でも煙草屋で購入できる

ゴールデンバットという銘柄のことで、

太宰の他にも、芥川龍之介、中原中也、内田百閒などの文豪たちも好み、

その愛好家をバット党と呼んだそうです。



太宰「タバコは両切りに限る。とくにバットに限る」

とも語っており、吸い口がある煙草を生涯、嫌ったのだそうです。



しかしゴールデンバットのみにこだわり続けたかと言えば、

どうやらそうではなく、


例えば、友人作家の長尾良は、太宰の死の直前に、

彼自身がタバコ屋で購入したピースを分けてもらったエピソードを、

著書太宰治その人とに記していたり、


太宰担当の編集者だった野原一夫回想 太宰治の中で、

進駐軍から回ってきたキャメルを、太宰が吸っていたことを書いています。





そして、この煙草というものを、太宰自身がどう捉えていたかと言いますと、


実は、玉川上水での自殺三ヶ月前に書かれた、

美男子と煙草というエッセイ風の短編小説に、よく描かれています。



大筋を言いますと、


太宰本人が雑誌者の企画で、上野の浮浪者を見に行く光景を描いた随筆。


ちなみに全文はこちら

青空文庫『美男子の煙草』


(時間があれば、読んで頂てからの方が、後述がより分かり易いと思います)




当時の上野の浮浪者といえば、第二次世界大戦の戦地に赴き、

帰国した元兵隊が家を失い、行き場を失い、ここにたどり着いた人たち。


太宰は、記者に酒を飲まされた挙句、彼らの姿を見に行くのですが、

自らが戦争に行かなかった負い目から、その姿を凝視することが出来ません。


しかし、その後の感想を求める記者の質問に対しては、


「薄暗い隅に寝そべっている浮浪者の殆ど全部が、

 端正な顔立をした美男子ばかりだ」

「あの美男子たちは、酒に酔っているようにも見えなかったが、

 煙草だけはたいてい吸っていましたね」



と答えます。

これは太宰自身の中の妄想です。



そして尚も、


「煙草だって、安かないんだろう。煙草を買うお金があったら、
 
 莚一枚でも、下駄一足でも買えるんじゃないかしら。
 
 コンクリイトの上にじかに寝て、はだしで、そうして煙草をふかしている。

 人間は、いや、いまの人間は、どん底に落ちても、丸裸になっても、

 煙草を吸わなければならぬように出来ているのだろうね。


 ひとごとじゃない。

 どうも、僕にもそんな気持が思い当らぬこともない」



更に、


「君たちが特に僕を選んで地下道を見せた理由は、判った。

 それはね、僕が美男子であるという理由からに違いない」

「つまり、美男子は地下道生活におちる可能性を

 多分に持っているということになる」



と言葉を続けます。




これって、どういことだか分かりますか?


つまり、太宰は『美男子』と『煙草だけは止めれない』という共通点から、

自分と彼ら浮浪者たちは、実は似た者同士。


それらのアイテムを使って、自分がそうなることへの恐怖

更に、彼らに対する罪悪感を巧みに描いているわけです。




そして、太宰はこの企画の終わりに、

四人の浮浪児と出会うことになります。

すると最後は、


「これからどんどん生長しても、

 少年たちよ、容貌(ようぼう)には必ず無関心に、

 煙草を吸わず、お酒もおまつり以外には飲まず、

 そうして、内気でちょっとおしゃれな娘さんに気永に惚れなさい」



と小説を結んでいます。


何となく、彼の言いたいことは伝わるでしょうか?



以前に記事にした、芥川龍之介もそうでしたが、

やはり、太宰治も煙草は魅せられると抜けだせなくなる魔物と捉え、

出来ることなら、その魔力に溺れることがないように


そして、人の表面だけに捉われないように諭しているのでしょう。



やはり、文豪

流石、その表現力は尊敬に値します。



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tag : 歴史もの たばこの雑学

この記事へのコメント:
走れメロス、教科書に載ってましたよね!
太宰治さんって今まであんまり知りませんでしたが、
結構色んな事をやらかしていたんですね~(^▽^;)
ビックリしました!
2014/12/04(木) 21:40 | URL | mifa #6Q0aW8YQ[ 編集]
こんばんは、mifaさん!

そうですね。
結構、色々なことをやらかしてる人ですよね。
文才がなかったら、どう評価していいのか。。。^^;

でも芸術って、コンプレックスがあった方がいいというし、
そういった意味では作家に向いていたのかもしれないですね^^

走れメロスはやはり有名ですよね。
2014/12/05(金) 00:37 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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