肺炎球菌は、やはり喫煙で感染増!

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2015/03/24(火)
肺炎球菌の定期接種

公的資金の助成が受けられる期間の終了(3月31日)が迫っているようです。



こちらのワクチンご存知かもしれませんが、

誰でも助成金を受けられるわけでなく、

毎年、65歳上の年齢を5歳ごとに複数指定。

その年の該当者が、順番に接種を行っていくという形をとっているのだそうです。


CMなどでも話題になっているので、ご存知の方も多いでしょうか?



肺炎と言えば、平成23年に、脳卒中などの脳血管の病を抜いて、

現在、日本人の死亡原因の第3位に上昇。

そんな経緯からも、どうやら今回の定期接種実施の運びになったようです。


しかし、肺炎と言えば肺の疾患

呼吸器の病い全てに影響を与える煙草とも、関連が深いわけです。


さてでは、煙草は一体どやって、

肺炎という病に関与しているのでしょうか?



 
*肺炎という病気は知っていたとしても、

肺炎球菌という細菌の名前は、みなさん知っていましたか?

何だか定期接種が実施されることになって、

急に耳にするようになりましたよね?


この肺炎球菌』。

正式には肺炎レンサ球菌(Streptococcus pneumoniae)』。

以前は肺炎双球菌 (Diplococcus pneumoniae)』とも呼ばれており、

肺炎球菌』というのは、どうやら医療現場での通称ようなものなのだそうです。



もちろん、その名の通り、

感染すれば、主に肺炎を引き起こす原因となるのですが、

肺炎のみに留まらず、気管支炎、敗血症


その他にも、急性中耳炎、副鼻腔炎、細菌性髄膜炎、

播種性血管内凝固 (DIC)、化膿性骨髄炎、化膿性関節炎、蜂窩織炎、


と、実はかなり多くの症状を引き起こすことで有名だそうです。



しかしそれでも、高齢者の肺炎に注目すれば、

約半数以上の原因は、この肺炎球菌だとされているようで、

そんなことからの、死亡順位の上昇に伴い、

徐々に予防策が講じられるようになった、という事なのでしょう。




そもそも肺炎は、早期発見すれば、

ある程度有効な治療法もあるのですが、風邪の症状と似ているため、

発見が遅れて、重症化してしまうことがあります。



ちなみにスペインかぜという伝染病は、

みなさんはご存知でしょうか?


このスペインかぜ』。

名前から勘違いされがちですが、発症はアメリカ。

1918年頃に流行し、全世界で感染者が5億人

死者5,000万~1億人とも言われ、


その死者は、実に第2次世界大戦中の戦死者にも相当することから、

史上最悪のインフルエンザのパンデミック(世界的な感染)とされます。


そして、このスペインかぜが重症化し、死に至るケースで、

原因として、一番多かったのが、実は肺炎球菌』。



肺炎球菌喫煙者の方が、感染率が高いと言われているので、

たばこ病として言われる、ガンや脳梗塞など並んで、

やはり、充分な警戒が必要な細菌だということになるのでしょう。




しかし何故、喫煙者が『肺炎球菌』に感染しやすいのでしょうか?


この理由は単純で、長い間、喫煙を繰り返しは、

喉の粘膜に生えている繊毛の活動を弱めてしまったり

最悪死滅させたてしまったりするそうです。


繊毛は気道に侵入してきた、ウイルスを捕えて『痰』とし掻きだす役割を

しているため、この繊毛活動が弱まれば、

自ずと肺炎球菌にも感染しやすい状態となるわけですね。


しかし繊毛活動というのは、一度、活動が弱まっても、

禁煙後約72時間ほどで、再活性化すると言われており、

禁煙は直接的に有効だということが言えるでしょう。




そして、肺炎球菌感染のオッズですが、


アメリカに本社を置く、医師向け医療情報サイトWebMDの、

2008年10月22日の記事によれば、

1日に煙草を1本、吸うだけでも『肺炎球菌』による『肺炎』のリスクは、

非喫煙者の2倍。1日に15~24本では、4倍。

1日に25本以上ですと、そのリスクは5.5倍
と、

喫煙の量が増えると共にリスクも上昇すると伝えいてます。


更に、COPD医療の第一人者でもある、

日本医科大学呼吸ケアクリニック所長木田厚瑞医師によれば、

受動喫煙でも肺炎球菌への感染は、2倍以上となるそうで、

予防の観点から言えば、喫煙者でなくとも、

煙草のケムリには警戒が必要ということになるでしょうか。



そして、こんな研究データからなのか、

米国疾病管理センター(CDC)予防接種諮問委員会(ACIP)などでは、

すでに、19歳以上である全喫煙者に対してワクチンの接種を推奨しており、


予防接種の公的指導の是非は置いていおいても、

煙草と肺炎球菌感染の関連性が非常に高いという世界的な認識を、

ここからも窺い知ること出来るとは思います。




そして、予備知識となりますが、

今回、実施された肺炎球菌の接種は、

定期接種という名目で、国が一部、助成金を出す形で行われいます。


同じ接種でも定期接種』と任意接種と違いがありますが、


定期接種は、国や自治体などの機関が、特に強く勧める『接種』のことで、

大体は全額か一部、公が費用を負担してくれます。


一方任意接種は、本人または保護者が、『接種』するか否かを

選択するもの
のことを言い、基本的には全額自己負担ということになります。



もちろん、任意接種が医学的に重要度が低いわけではないのですが、

定期接種の方が、より重要度が高いということが、

言えるのではないでしょうか。



そして、今回の肺炎球菌の予防接種では、

ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)

というワクチンを接種することになるのですが、


厚労省によれば、

肺炎球菌はここまで、93種類の血清型が確認されており、

このニューモバックスNPでは、このうち23種のみの血清型に、

効果があるとされています。


この23種の血清型で、全体の6~7割程度の『肺炎球菌』を、

予防することが出来る
そうですが、

喫煙者みなさんは、禁煙をすればこれより更に予防効果がUPしそうですね。



そして、もう1つ肺炎と煙草に関しては、

夏型過敏性肺炎との関連でも面白い事実があるのですが。。。

それは、また次回にしたいと思います。


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tag : 煙草の有害性 社会運動・規制などの動き 禁煙でいいこと

この記事へのコメント:
昔は肺炎で亡くなるのはお年寄りだけかと
思ってましたが、今は死亡原因第3位なんですね!
スペインかぜ、聞いたことあります。
インフルも昔は「○○風邪」って言ってましたよね。
って言うと、歳がバレそうですが(^▽^;)
2015/03/26(木) 02:06 | URL | mifa #6Q0aW8YQ[ 編集]
こんばんは、mifaさん!

そうですね。
肺炎てスペインかぜ以来、
大分予防が成されているのだと思っていたら、
近年になってまた死亡原因として上位に浮上したようです。

インフルエンザと言えば
香港かぜやソ連かぜですかね?

いずれも重症化すると怖いので、予防が大切なのでしょうね^^
2015/03/27(金) 00:36 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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