持ち出し禁止!メシャム(海泡石)パイプの原石

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2015/06/12(金)
工芸品とは、

日常的に使われる品に、芸術的な細工を施して、

機能性と美の双方を兼ねさせた工作物のことを言います。



そして、それを作りあげる技が、

ある一定の地域で受け継がれたものを特に、

伝統工芸品なんて言い方をします。


日本にも各地に産地が存在しますよね。



実は、今でこそ煙草は使い捨てのうような形態が主流ですが、

一昔前の喫煙器具というのは、

機能性と美を備えた伝統工芸品に分類される品が多く、

それらを持つことは、当時の人たちのステイタスとされてきた時代もあります。



メシャムパイプというパイプはご存知ですか?

トルコを主な産地とする海泡石という鉱物から作られるパイプです。

加工のしやすさから、豪華で細かい彫刻が施されたりすることが多いですが、


実は海泡石の原石は、そのままですと国外への持ち出しは禁止。

そんなことから、メシャムパイプは大変貴重な物となっているようです。


今回は禁煙の息抜きに、

そのメシャムパイプについての雑学となります。



*ブライヤーパイプコーンパイプキャラバッシュパイプ

クレイパイプ、ラジエーターパイプ
。。。


実はパイプには色々な種類が存在するのですが、


日本では、ブライヤーという木を使用したブライヤーパイプと、

GHQのダグラス・マッカーサーが公の場でよく咥えていた、

トウモロコシの芯で作ったコーンパイプ以外のものは、

さほど有名ではありませんよね?



しかし、実は世界的に主流となっている、

木のブライヤーパイプと肩を並べるほど、

とても有名なパイプが他にあったりします。



西アジアのアナトリア半島と東ヨーロッパのバルカン半島東端。

アジアとヨーロッパの2つにまたがるトルコ共和国のエスキシェヒルを、

主な産地とする海泡石という鉱物を原材料とするパイプ。



白く気品のある見た目から、

ドイツ語で海の泡を意味するMeerschaum』。

メシャムパイプと呼ばれるパイプです。


世界的にパイプの女王とも言われる著名なパイプなのですが、

聞いたことがありますか?

ご存知な方も少ないのではないでしょうか?



でも、女王の称号を有するにも関わらず、

このパイプは日本は何故、あまり馴染みがないのでしょうか?


その答えは、パイプ喫煙文化の推移の違いに理由があるようです。



主にヨーロッパなどのパイプ文化は、

クレイパイプ(陶器)→メシャムパイプ(海泡石)→ブライヤーパイプ(木)

と主流が推移しました。


これに対して、日本は煙草伝来の当初から、キセル喫煙が盛んで、

江戸時代には、長崎の出島などにクレイパイプが持ち込まれたものの、

さほど一般的にはならず、

パイプ喫煙文化の主流は、キセル→ブライヤーパイプ(木)という推移を、

辿ったそうです。


つまり、メシャムパイプが世界的に流行する時期、

鎖国時代の日本には、ほとんど持ち込まれることがなかったわけで、

そこから考えると、馴染みがないというのも、

当たり前といえば当たり前なわけですね。




ちなみに海泡石とは、別名セピオライト。


乳白色の粘土状の鉱物で、

50%前後のケイ酸と20%前後のマグネシウムと水が主成分。


原石は水にぬらすと柔らかくなり、彫刻などの加工がしやすく、

乾燥すると水に浮くことから、その姿が『海の泡』に例えられたようです。




トルコ国内では、海泡石のことを『ピポタシュ』=『パイプの石』と呼んでおり、


今でも鉱脈を予想して、幅2m深さ5~7mほどの縦穴を掘ると言う、

ある種、運任せの採掘方法がなされているそうです。


トルコ国内の埋蔵量は120トン

当面、枯渇することはないとされていますが、

実はトルコという国自体も、あまり詳しい数字を調査しておらず。


何だか、どんぶり勘定なの?と思う一方で、

実は、海泡石の原石は『原則:鉱物としての国外持ち出し禁止』

という決まりが定められているそうです。



しかし、喫煙パイプや葉巻ホルダーなど、喫煙具として製品化されたものは、

国外持ち出しが許可されている
ことから、

要するに、現在トルコでは労働力が余っている傾向があるので、

加工産業を保護する意味合いが、あるのではないかと思われます。




そして、マニアなどが言うのには、

吸い心地は、喫煙初期にワックスの影響で多少の不味さはありますが、

木の樹液が火皿に染み出し易いブライヤーパイプに比べて、

煙草を不味くする要素が少なく、



更に粒子が細かいため、喫煙時の水分を吸収しやすいという特徴があるそうです。



更に、この煙草や水分を吸収して行く特徴は、

ゆっくりと時間をかけて、パイプ全体の乳白色の色合いを飴色、

そして黒褐色ヘと変化させて行き、


色の染まった年代物は、まるでビンテージジーンズの様な味がある品として、

扱いを受けることが多いそうです。



そして、前述した通り、

シンプルなマドロスパイプの他に、伝統工芸品として、

芸術的なライオンや人の顔などの繊細な彫刻をされることが多いのですが、


価値自体は彫刻よりも、

7段階に分けられた原石の質
で分けられており、

派手な彫刻があしらわれているから価値が高いわけでは、

決してないのだそうです。




しかし、煙草が味わい深く、芸術的な魅力に溢れるパイプの女王も、

現在では壊れやすいとか

トルコの原石の輸出禁止という取り決めからか、

一線を流通しやすいブライヤーパイプに譲っています。



トルコに根付いたこの伝統工芸も、

やがては廃れてしまう時がくるのでしょうか?


禁煙応援者である私も行方は気になるところです。



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tag : 歴史もの たばこの雑学 社会運動・規制などの動き

この記事へのコメント:
やっぴえろさん、こんにちは。

伝統工芸を保護?するという意味合いでは使ってみたいと思います。
が、これ以上健康を損ねたらいけませんから、手を出さないようにします。

2015/06/12(金) 16:18 | URL | 祐希 #Ots9DzJY[ 編集]
こんばんは、祐希ちゃん!

そうですね。
工芸品としては、彫刻なども見事なので観賞用としても、
充分、目を楽しませてくれますよ^^

味はどうなのでしょうね?
禁煙を成功した今では、もう知ることはないのだろうな。。。
と、ほのかな寂しさも感じます^^
2015/06/13(土) 04:12 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
そーいえば。。。
ひい爺ちゃんが持ってた
たばことキセル入れって
すごく 綺麗で
手触りが すべすべで 好きだったなぁーって 思い出しました
今となっては 使う人もいなくて
どこかに しまわれてるんだろーけど
観賞様に 引っぱり出してきたくなりました
2015/06/14(日) 13:15 | URL | kotone #-[ 編集]
こんばんは、kotoneさん!

ひいお爺さまとなると、
それなり年代ものなのでしょうね。

喫煙器具というのは、
当時はファッションアイテムでもあったと思うので、
キレイだったり芸術的なものも多いですよね。
飾っておいてもいいような気もします^^
2015/06/15(月) 03:35 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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