ジョン・ロルフとバージニア煙草産業の功績

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2015/07/03(金)
さて、自由の国といえばどこでしょう?

みなさんもやはり、アメリカ合衆国を思い浮かべますでしょうか。



でも何故、そんな風に言われるようになったのでしょう?

諸説ありますが、おそらくは国歌星条旗の中に、

アメリカは自由の地 勇者の祖国という一節があるからだと思われます。



アメリカという国は建国以来、

国王と言う地位の人間が存在しなかっため、

民の中から、投票により国の指導者を選び出すシステムを実施しました。


それが現在も、民主主義として引き継がれていることから、

先進国の中でも、長い間政治形態を変えていない、

とても珍しい国家とも言えるのだそうです。



そして、その自由の国の建国

または安定的な国家としての成立に、

実は、たばこ産業が重要な資金源となったりします。


今回は、その基礎を築いたイギリス人入植者ジョン・ロルフ

煙草産地バージニアの誕生に迫ってみたいと思います。



*ジョン・ロルフ

この人物の名前はどこかで聞いたことありますか?



彼を説明するのに一番伝わり易いものとしては、

以前も、煙草に関連の深い人物として紹介した、ポカホンタス

イギリス名を、レベッカ・ロルフという女性ですが、


1995年にディズニーで映画化され一躍有名となった、

アメリカインディアン・ポウハタン族の酋長の娘である、

あの女性の夫にあたります。




しかし、ディズニー映画に登場するジョンとは、

イギリスの探検家であり軍人でもあるジョン・スミスという人物のことで、

映画の最後で、そのスミスがアメリカの地を離れた後、

この地を訪れ、ポカホンタスと結ばれたのが、ジョン・ロルフ


つまり、映画のジョンとは別の人物ということになります。



ディズニー映画のその後を描いた

OVA版ポカホンタス IIには、ジョン・ロルフも登場するので、

ひょっとしたら、そちらの印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、



このジョン・ロルフは、物語に登場する甘く優しい人物というよりは、

イギリス本土では、やり手の実業家としても有名。

アメリカにおける煙草産業の礎を築いた仕掛け人

でもあったりするんです。



その証拠に、彼が築いた煙草産業がその後、貿易などで膨大な富を得。

結果的に、アメリカ独立戦争の重要な資金源ともなったことからも、

ジョン・ロルフは、間接的ながらアメリカ建国に影響を与えたと言っても、

過言ではないと思われます。




しかし、ジョン・ロルフが開拓者の一員として、新大陸を訪れた頃は、

コロンブスの時代から、さほど時が経っておらず、

造船や航海の技術もまだまだ未成熟。



ロルフの母国イギリスをはじめ、

スペイン、ポルトガル、オランダなどヨーロッパの列強がこぞって、

アメリカ大陸の植民地化を進めていたこともあり、


彼がアメリカ・バージニアで事業を成功させるまでは、

決して順風満帆とは言えなかったようです。




ちなみにイギリス本国から、この地へやってくるのにも、

彼は、命を失いかねない危険に遭遇しています。



ロルフは、妻子と共に、

ロンドンからバージニアのジェームスタウンへと物資を輸送する

3回目の補給船隊でこの地にやってきました。


これは、イギリス王室の勅命を受けたバージニア会社が指導する、

入植計画の一環だったのですが、

ロルフ一家が乗り込んだ隊の旗艦シーベンチャー号は、

航行中に嵐に遭い、水漏れから座礁。


乗組員のほとんどは、バミューダ海域の小島に10カ月もの間留まりますが、

多くの者は死亡か殺害され、

その死者の中には、ロルフの妻子含まれていたと言います。



しかし、そんな苦境の中で、二隻の船を作り出し、

ロルフは、サマーズ卿、スティーブン・ホプキンス、トマス・ゲイツ卿

などを含む141人と共に、やっとの思いでジェームスタウンに到着。


そこで、やっと安堵。。。と思いきや、

彼らが目にしたのは、更なる凄惨な光景でした。



ロルフたちの輸送の遅れも影響があったのか、

新天地となるはずのジェームスタウンは、病と飢餓に大打撃を受けており、

生存者はすでに60名あまりで、

のちに飢えの時と呼ばれるほどの壊滅的な状態。


これでは折角、入植したジェームスタウンさえ、

放棄しなければいけないという危機に陥っていました。。。


おそらく、一行は茫然自失のでしょう。



しかし、ここに一筋の光明が見えます。

デラウェア卿が指揮する別の救援船隊が到着したのです。


すると、ロルフはその助けを得て、実業家としての手腕を発揮。

バミューダ海域に遭難していた際、諸島を回って手に入れていた、

ニコティアナ・タバカムの種子を栽培します。


そして、それをオリノコと名付けて、

バージニア一帯に、換金作物としての煙草農業を定着させるに至ったそうです。



当時は、世界的タバコシェアはスペインが大きくリードしていたのですが、

ロルフが栽培したオリノコは、

バージニアの気候が独特の甘みを作り出し、イギリス本土でも人気が爆発。

時を経て、やがては世界のたばこ地図を塗り替えることになります。



そして、ロルフは同時に、この産業の発展と地域の治安を守るため、

当時、敵対関係にあった先住民であるポウハタン族の酋長の娘ポカホンタスを、

妻に迎えたわけです。


これは、映画などを見るとわりと美談のように描かれていたりしますが、

後に、ポカホンタスとその息子が『不可解な死』を遂げることからも、

歴史家たちの間では、ロマンスより政略結婚という見方の方が強く、


母子共に、バージニア社の宣伝に利用された挙句、

ロルフの手によって殺害されたのではないかという憶測
もあったりします。


事実、ポカホンタスと父である酋長がこの世を去ると、

ポウハタン族とジェームスタウンは、

また血を血で洗う諍いをはじめました。



そこからも、やはり、ポカホンタスとの結婚は、

ロルフが実業家として投じたシビアな一石と見ていいのかもしれないですね。



そして、ロルフが優れた手腕で築いた煙草農業の基盤は、

その後も、この周辺一帯の大きな収入源となり、

400年余り経った今でも、バージニアは煙草産地として、

世界的に有名であり続けるわけです。



そういった意味では、ジョン・ロルフという男は、

バージニアの地だけではなく、

世界のたばこ市場を開拓した人物と言ってもいいのかもしれません。



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tag : 歴史もの たばこの雑学

この記事へのコメント:
(/・ω・)/&( ゚Д゚)「こんばんは、やっぴーさん♪」

(/・ω・)/「自由の食い~」
「自由の国って言ってるだろ!!」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「自由の国って言ったら、あそこしかないよね?」
「フリーダムっつったら、あそこだろ?」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「我らの、サッチィランド~」
「フリーダム過ぎるだろ~」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「誰もが行きたいと答える国、1位の国~」
「国っつうか、区じゃねぇ~?」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「そこはまだ、なかよし図鑑で書いてないからね~」
「誰も分んない事を、言うなよ」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「でも、自由の国と言えばサッチィランドだから~」
「もっと、禁煙についてコメントしろよ~」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「禁煙ねぇ~?」
「まぁ、禁煙って言ったらアレかなぁ~?」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「ひーちゃんてさぁ、禁煙なんだよNE~」
「ハァ~?何言ってんの~?」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「ほら、メガネかけて」
「近視か?近眼とでも言いたいのか?」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「金糸たまご~」
「ハァ?」( ゚Д゚)
(/・ω・)/「禁止、ここからは立ち入り禁止」
「もう、ええわ!!」( ゚Д゚)
(/・ω・)/&( ゚Д゚)「失礼しました~」
2015/07/04(土) 00:29 | URL | (/・ω・)/「コレです」 #-[ 編集]
こんばんは、(/・ω・)/「コレです」さん!

いいですよ~^^
いつも禁煙興味ないのにコメントくれてありがとうね。
ひーちゃんは、お味噌だ。
え?お味噌ってこれで使い方あってるから?^^

そうだよね。
サッチィランド行ってみたいね。
自由の国そのものだよね。
自由に牡蠣を食べたいよね。
サッチィに剥いて貰って。

行きたい国NO1。
そうかもしれない。
今、どこに旅行行きたい?と聞かれた、サッチィランド答えるかも。

え?国じゃなくて、区なの?
シンボルはマカロニ人間なの?^^
2015/07/04(土) 06:26 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
ジョン・ロルフって人
イギリスの人なのに
アメリカって国にとって
とても 力を 注いだってことに
驚きました

たばこ市場にとっても
それは 同じようですが
なにか一つでも 歯車が違ってたら
今は こーなってないんだろうなって
想像したら 面白かったです
2015/07/06(月) 14:06 | URL | kotone #-[ 編集]
こんばんは、kotoneさん!

そうですね。
歴史というのはきっと分岐点になる出来事が潜んでいて、
一つボタンがかけ違うと別の方向に進んだんだろうな
と思えることがありますよね。

ジョン・ロルフ自身は自分の立身出世のために
心血を注いだのでしょうが、
結果的にアメリカの建国の基礎を作っていたというのは、
何だか面白いですよね^^
2015/07/07(火) 03:31 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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