日本製葉巻が根付かなかったわけ

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2015/07/17(金)
みんさんは葉巻って吸ったことがありますか?


どんなイメージをお持ちでしょう?

溢れる高級感

優雅

お洒落

手間がかかる


やはり同じたばこであっても、一般的な紙巻きのシガレットとは、

一線を画した雰囲気があったりしますよね。


実は私も若き日に一度、試したことがあるのですが、

その時は、火が消えぬようにするのが精一杯。

上手に吸えずに、味の記憶はすっぽりと抜け落ちています。



葉巻という煙草現在、全て輸入品に頼っており、

似たものはあっても、純粋な日本製は存在しません。



先人たちは、その商品価値に注目しなかったわけではないのですが、

一体、何故わが国には葉巻は根付かなかったのでしょう。


事業家たちの奮闘とその理由に迫ってみましょう。



*キセル喫煙からシガレット


葉巻やパイプ、水たばこ、嗅ぎたばこ

様々なスタイルが日本にあることは事実です。


しかし、わが国400年あまりの喫煙の歴史において、

主流といえば、上記の2つと言ってもあまり異論はないでしょう。



近年では、都市部を中心にシガーバーなるお店も登場しましたが、

前述したように葉巻には現在、純国産の製品が存在せず、

流通も含め、手軽に使用するのにはやや不便な状況だったりします。



そして比較的、シガレットに比べて高価な物が多いことから、

何となく愛好者が一部に限られ、

より、ゆったりした嗜好品のイメージが強いように思われます。




しかし、日本において、

ちょっぴり敷居の高い存在となっているこの葉巻ですが、

1898年(明治31年)1月に葉煙草専売法が施行されるまでは、

そこにビジネスチャンスを感じた実業家もきちんと存在。


日本における製造、販売システムを構築しようと、

奮闘した人物
もやはりいたようです。




そもそも葉巻の伝来といえば、


江戸時代前期の医師人見必大が1697年(元禄10年)に発行した、

本草学という中国の医薬に関する視点でまとめた

本朝食鑑という本に、


『蕃(ポルトガル・スペイン)の商人がたばこの葉を円錐形に巻き、

 広い部分を指で挟み、狭い部分を口にくわえ、火をつけて吸っていた』

という記述があります。


つまり江戸時代初頭には、すでに日本に伝わってたいたというわけですね。



しかし鎖国後、出島で日本との独占的に貿易を行っていた、

オランダ人たちはパイプによる喫煙を行っていました。


その為、日本はその影響からか、

パイプによく似たキセル喫煙が一般的となり、

鎖国中に、葉巻が広まることはなかったというわけです。



となると、葉巻の存在に、誰かが注目するのは、

ペリーが浦賀に来航した1853年前後ぐらいとなります。



ちなみに専売局が大正時代にまとめた資料によると、

1868年(明治元年)の品目ごとの外国からのたばこ輸入量は、


○葉巻。。。約6,500キロ、総額4516万430円相当。

○刻みたばこ(キセル用)。。。約4,800キロ、

総額218万1,300円相当。



キセル用のタバコ葉の輸入量が少ないのは、

おそらく国内での生産も盛んだったせいもあるでしょうが、

このデータからも、葉巻が開国後に一気に認知されていったことが、

何となく推測できたりします。



そして、ここにビジネスチャンスを感じ取った実業家が、

熊本の野田大九郎という人物。


1867年に阿蘇商社という会社を設立後、

単身、葉巻の製造の先進国と言われるフィリピン・マニラに渡航。


現地を視察した後、マニラの職人を二人ほど連れて帰り、

日本で本格的な葉巻の製造を開始したそうです。

この製造はおそらく日本初のことです。



はじめは品質が低く、ビジネスとして軌道に乗せるのに苦労をしますが、

やはり日本人の気質でしょう、粘り強く改良を続け、

1876年には、アメリカ・フィラデルフィアの万国博覧会で、

賞状を授与される
までに品質を上げることに成功します。


しかし、好事魔多し。

何となく光明がさしたのも束の間、

大九郎の工場は翌年、九州で勃発した西南戦争によって焼失

その後、再興を志すも叶わず、大九郎は4年後に他界し、

この阿蘇商社の葉巻が、全国的に普及する道は永久に途絶えてしまいました。



すると今度は、この約10年後、

野田大九郎の存在を知ってか知らずか、

鹿児島の岩谷右衛という人物が、新たに葉巻製造に乗り出します。



岩谷という名字でピンと来た方がいたとしたら、

かなり煙草の歴史にお詳しい方でしょう。

彼は天狗たばこという銘柄で一世を風靡。

当時『明治のたばこ王』という異名と言われた岩谷松平の実弟でした。



右衛兄、松平の指示で1881年に渡米

煙草の耕作方法、紙巻きたばこの製造方法を中心に、

そのノウハウを3年かけて学びます。


そして帰国後、地元鹿児島でタバコの栽培に成功

上京後、東京府から補助金を得た彼は、

現在の渋谷区・青山で葉タバコを栽培、同時に葉巻造りの試作をはじめます。


右衛はこの葉巻造りに対して、かなり精力的だったようですが、

右衛も残念ながら、試作を開始して間もなく39歳の若さでこの世を去り、

この事業も引き継ぎが上手く行かず、

またもや、日本の葉巻製造は暗礁に乗り上げてしまいます。



この後も、民間のたばこ会社などでも、

チラホラと葉巻の製造を試みますが、どれも上手く行きません。



すると、また岩谷右衛の死後、約十年数年が経ち、

今度は久米民之助という人物が、葉巻製造に着手します。


久米は、群馬県沼田市出身の政治家であり実業家。

かなりやり手の男です。


彼は1900年頃に南洋視察の折、フィリピンで葉巻製造工程を視察。

これを期に葉巻専門の製造・販売を思いつき、

代々木商会』という会社を設立します。


そして、久米は政治との太いパイプと、

持ち前の事業家としての才能と行動力を武器に、

遂には代々木商会本格的な葉巻を製造企業へと導きます。



しかし、この光明もまた束の間、

今度は別の角度から、葉巻事業は変化を余儀なくされます。



それは1904年の煙草専売法の施行です。


これは国が国内におけるたばこの製造・販売を全て管理する法律なので、

当然、久米の作り上げた代々木商会国の管理下に置かれ、

その後、専売局が葉巻製造のノウハウを持たないため、

2年の間、特例として葉巻製造を請け負う形となりました。



その後、葉巻製造は専売局が引き継ぎ、

セニョリタス』や『グロリアなどの製品が生み出されますが、

時代の流れから、比重が紙巻きたばこに置かれ、


もともと、専売局がそれほど力を入れていなかったであろう葉巻シェアは、

やがてキューバ産やハバナ産が占めるようになり、

現在は、日本製葉巻は存在しないという状況になっているようです。



こう流れを見ると、葉巻の製造は、

光明が見え始めると、主要人物が死んだり。

または法律、戦争などの政治的な変化に魅入られ、

定着する前に時代に飲まれていった
感があります。



もし何か一つでも、歯車噛みあっていたら、日本製の葉巻

もっと定着してのかもしれないなぁ
と想像しますが、

歴史にたらればは禁物なのでしょうか。


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tag : 歴史もの たばこの雑学 社会運動・規制などの動き

この記事へのコメント:
葉巻、吸ってる人なら見たことありますよ~!
その人は社長さんで、スマートに吸っていたので、
葉巻=お金持ちのイメージです(^^)
結構香りのある葉巻でした。
2015/07/17(金) 02:33 | URL | mifa #6Q0aW8YQ[ 編集]
やっぴえろさん、こんばんは。

葉巻は吸ったことはありませんが、喫茶店で燻らす方を見かけたことはあります。オシャレだなぁと思った記憶があります。

日本では諸事情により根付かなかったのですね。
もし葉巻文化が根付いていたら、と想像すると楽しいものです。
2015/07/17(金) 20:36 | URL | 祐希 #Ots9DzJY[ 編集]
こんばんは、mifaさん!

そうですね。
葉巻は行くところに行けば、手に入りますし、
わりとお金持ちのイメージがありますね。

一般的な紙巻きが『スピード』なら、
葉巻は『スローライフ』なたばこ。
そんな印象がありますね^^
2015/07/17(金) 23:33 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
こんばんは、祐希ちゃん!

そうですか~
そういえば、僕は葉巻をくゆらす御仁を
町で見かけたことがないかもです。
居たとしたら、結構目立ちますよね^^

葉巻ね。
何か一つ軌道に乗れば、日本での歴史も少し変ったかもしれないですね。
その場合、禁煙ブームはどう動いたのかな~とも想像してしまいます。
2015/07/17(金) 23:37 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
僕は葉巻を愛好してますよ。ただのサラリーマンですけど。何で日本産葉巻がないんだろうと常々思っていました。てっきり葉巻の原料になる品種が根付かなかったのだろうと思っていたのですが、意外にもしょうもない理由で事業化しなかったとは…
沖縄辺りだとかなり質の良いものが出来そうな気もするのですが残念ですね。。
2015/12/12(土) 14:11 | URL | 葉巻マン #-[ 編集]
こんばんは、葉巻マンさん!

葉巻を嗜むのですね。
僕も喫煙者時代には何度か吸う機会があったのですが、
時間に追われる生活サイクルのせいか、
結局シガレットを吸っていました。

日本で質の良い葉巻。
どうでしょうね。
いわゆるハバナ産などは、
キューバに発生する霧がタバコの品質に関係してくると言います。

しかし日本人は技術を発展させるのに優れているので、
産業が根付いていたら、仰る通り『日本産の高級葉巻』。
存在した可能性はあったかもしれないですね^^
2015/12/15(火) 02:58 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
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