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2015/07/31(金)
一位、PM(フィリップ・モリス)。
二位、BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)。
三位、JT(日本たばこ産業)。
何だか分かりますか?
これは、たばこの世界シェアを占める会社トップ3です。
現在は見ての通り、アメリカと日本のたばこ会社が、
世界市場を大きくリード。
しかし、煙草が世界に広がりを見せた直後の1世紀の間くらいは、
実は、これ以外のある国がたばこ市場を独占していました。
世界史に詳しい方なら、予想がつくかもしれません。
その国の名はスペイン。
大航海時代初頭の覇者とも言われる、当代きっての海軍国です。
そして同時にこの国が煙草へ興味を示し、注力がなければ、
現在の煙草市場は、ここまで発展しなかったかもしれません。
今回は「太陽の沈まぬ国」の「たばこ」。
その日の出、斜陽と落日についてです。
二位、BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)。
三位、JT(日本たばこ産業)。
何だか分かりますか?
これは、たばこの世界シェアを占める会社トップ3です。
現在は見ての通り、アメリカと日本のたばこ会社が、
世界市場を大きくリード。
しかし、煙草が世界に広がりを見せた直後の1世紀の間くらいは、
実は、これ以外のある国がたばこ市場を独占していました。
世界史に詳しい方なら、予想がつくかもしれません。
その国の名はスペイン。
大航海時代初頭の覇者とも言われる、当代きっての海軍国です。
そして同時にこの国が煙草へ興味を示し、注力がなければ、
現在の煙草市場は、ここまで発展しなかったかもしれません。
今回は「太陽の沈まぬ国」の「たばこ」。
その日の出、斜陽と落日についてです。

ポルトガルを一時的に国家として吸収しました。
大航海時代。
スペインとポルトガルといえば、
大洋に面したイベリア半島に国を成す地の利から、
互いに競い合って海へと漕ぎだした、ライバル国同士でした。
結果、彼らの探索航海は、
世界各地に広大な植民地を得るに至ったのですが、
そんな事からも、この両国の併合は、
すなわち世界最大の領地を誇る国家の誕生ということにもなり、
スペインという国は一時期、
世界に君臨する『太陽の沈まぬ国』の呼び名で、
もてはやされるに至ったわけです。
そして、みなさんご存知かもしれませんが、
たばこが遠くアメリカの地から、ヨーロッパに持ち込まれ、
次第に全土へと流行していたったのは、
かの探検家クリストファー・コロンブスの功績によるもの。
ちなみに、このコロンブスの探索航海を経済的に支援していたのが、
スペインのイザベラ女王。
やはり当然のように、渡来品である煙草はスペインの港を起点として、
ヨーロッパ各国に広がっていくこととなったわけです。
そしてこの頃のスペインは、後にイギリスから『無敵艦隊』と揶揄されるように、
性能の高い帆船を大量に保有。
それらの軍事力と機動力を武器に、新大陸を次々に植民地化しました。
その中でも、煙草の産地。現・メキシコの中央部に栄えたアステカ王国と、
ペルー・ボリビア・エクアドルを中心に栄えたインカ帝国を征服し、
支配下においたことは、
後にイギリスのウォルター・ローリーやジョン・ロルフらが、
ヴァージニアの地を煙草産地として開拓するまでの約100年間、
スペインにとって巨万の富を得る結果をもたらしたそうです。
ちなみにこの頃、スペイン領地の中米で育てられた、
品質の良い『ニコティアナ・タバカム』の種子は、
その交易品としての価値から、スペイン王の命令により、
持ち出し禁止となっていました。
その為、この頃の世界のたばこ市場はスペイン独占となっていたわけですね。
そして更に、国家として、膨大な利益を生む交易品への注力は、
至る所に垣間見えたりします。
研究の分野でいえば、ニコラス・モナルデスの研究。
モナルデスは、新大陸のハーブ、グループの発見。
ヒマワリの栽培法の確立など、
当時として、植物学の分野に置ける第一人者とも言える著名な医師です。
そのモナルデスは、1571年に発行した著書、
『西インド諸島からもたらされた有用医薬に関する書 第二部』において、
煙草が少なくとも20以上の病に対する適応症を記し、
国内のみならず、ヨーロッパ全土に対して、
『煙草は万能薬である』とその効能を定義、印象づけ、
その後の煙草の世界的流行に対し、大きく貢献を果たします。
しかし前述した通り、たばこ事業はスペインが国を挙げてのもの。
ひょっとしたら、現代における健康への害と照らしても、大人の事情が絡み、
今なら『煙草擁護の御用学者』なんて叩かれ方もするかもしれませんね。
事実、モナルデスの記述の内容はこの後19世紀までの約200年間、
人々の間で、かなり信じ込まれていて、
例えば、ヨーロッパで流行した『ペスト』の特効薬としても煙草が用いられ、
流行の度に、老人から子供までみな煙草を吸っていたと言います。
イメージ戦略がズバリ的中!
。。。なんて穿った見方も出来るかもしれません。
そして更に、スペインのたばこ事業として、もっと象徴的なのが、
『王立たばこ工場』の存在です。
そもそも、新大陸の先住民の喫煙方法に改良を加えて、
『葉巻』や『紙巻き』の形を生みだしたのもスペインなのですが、
当時、流行していた『スナッフ(嗅ぎたばこ)』に変わり、
煙草の主流を『葉巻』や『紙巻き』に移行させたのも、
スペイン王立たばこ工場の影響はかなり大きいと言われています。
オペラ『カルメン』の舞台としても有名な、この『王立たばこ工場』は、
1728年に着工が開始され、
42年の工事の末1770年に完成。
18世紀には、この工場で『葉巻』の大量生産を行い、
その後の主流たばこ製品を決定の一翼を担います。
そして、18世紀後半には紙質はまだ低いものの『パペリート』という、
今の『シガレット』との前身とも言える、
『紙巻きたばこ』も製作。
おおよそ世界における煙草文化の基礎と流れが、
ここで生まれたと言っても過言ではないのではないでしょうか?
しかし、そんな繁栄も、
1588年のイギリスとのアルマダの海戦における、
無敵艦隊の敗戦以降、
新大陸でのイギリスの台頭。
更に時が流れて、アメリカ独立。
時代の流れと共に、世界の煙草シェアは、
スペインを離れ、現在の先進各国の手へと移行して行きました。
そして、スペイン煙草産業の象徴でああった、
『王立たばこ工場』も、20世紀半ば200年の操業にピリオドを打ち、
現在はその姿のまま、セビリア大学のキャンパスとして使用されています。
そんなお国柄か、スペインは現在でも世界的に見て、
喫煙率が高い方ですが、2011年には「新禁煙法」がスタート。
これによると、
『屋外であっても病院敷地内、子供がいる公園や学校では禁煙、
そしてバル、レストラン、カフェ、ナイトクラブなどの
全ての公共空間(屋内)でも禁煙が義務』
となったそうです。
当然、元『王立たばこ工場』のキャンパスにも、
このルールは適用されるのでしょう。
「太陽の沈まぬ国」の「たばこ」も、やはり夕暮れ時を向えたようです。
↓燃える禁煙への決意はどうぞ沈めぬように☆ミ


tag : 歴史もの たばこの雑学 社会運動・規制などの動き
この記事へのコメント:
タバコに最後までしがみつくのは、JTのような気がする。利益が見込めないと予測が出た段階で、アメリカの2社はあっさり手を引くか、身売りすると思う。
まだ開拓の余地はあるけど、開拓になるのか侵略になるのか。シガレット→電子タバコ、この流れも本流にはならなさそうだし。それとも規模を大幅に縮小して、細々と事業を続けるのかな。
みんな手のひら返しが凄いよ。吸える場所がなくても、税金だけは下げることなく、きっちり取る。本当に不幸なのは、今もこれからも、やめられない喫煙者。自己責任以上の責任を、後出し“じゃん拳“でとらされているみたいに感じる。
まだ開拓の余地はあるけど、開拓になるのか侵略になるのか。シガレット→電子タバコ、この流れも本流にはならなさそうだし。それとも規模を大幅に縮小して、細々と事業を続けるのかな。
みんな手のひら返しが凄いよ。吸える場所がなくても、税金だけは下げることなく、きっちり取る。本当に不幸なのは、今もこれからも、やめられない喫煙者。自己責任以上の責任を、後出し“じゃん拳“でとらされているみたいに感じる。
2015/08/02(日) 14:57 | URL | AAA #-[ 編集]
こんにちは、AAAさん!
そうですね。
JTが最後までしがみつきそう。
何となく、海外2社と比べるとそんなイメージがありますね^^;
しかし、JTも海外進出も含め、
別の分野の事業にもテコ入れしているうようなので、
ビジネスとしてのうま味があるうちは、
たばこ事業は、一部門として存在し続けるのではないでしょうか。
『自己責任以上の責任』
すごく強い響きの言葉ですね。
僕もそれは同感です^^
そうですね。
JTが最後までしがみつきそう。
何となく、海外2社と比べるとそんなイメージがありますね^^;
しかし、JTも海外進出も含め、
別の分野の事業にもテコ入れしているうようなので、
ビジネスとしてのうま味があるうちは、
たばこ事業は、一部門として存在し続けるのではないでしょうか。
『自己責任以上の責任』
すごく強い響きの言葉ですね。
僕もそれは同感です^^