煙草って、うつ・自殺率を上げるの?

現在休載中。放送作家の禁煙総合サロン。六年間綴った記事の中からあなたの禁煙のヒントが見つかるはず?!
★禁煙所はこちら☆スポンサーサイト★
☆★☆★☆いらっしゃいませ!☆★☆★☆

☆お客さまへ☆
◇やっぴえろの禁煙ブログ『禁煙所はこちら』では、あらゆる角度から、
  『禁煙』『たばこ』及び関連の深い『健康』『美容』について考察しています。
 どうぞお気軽にコメントなど書き込んでいってください。
  (※但し、誹謗・中傷・宣伝などは禁止とします。)
◇尚、当ブログ内の文章・画像・その他の著作権は管理人に帰属いたします。
   無断での転載はご遠慮ください。
  
☆管理人 やっぴえろ☆ 
2015/09/03(木)
「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります」

「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます」

「喫煙は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます」


これって何だかお分かりになります?

喫煙者のみなさんはすでに見なれているかもしれません。


これらは、2005年以降、たばこ事業法第39条により、

煙草のパッケージに表示が義務付けられた、

たばこ警告表示の一部です。



これらの文書を製造元がしっかりと商品に記載しているのですから、

煙草が体に悪い影響を及ぼすというのは、

すでに揺るぎない事実と言って間違いないのでしょう。



一般の消費者にも、このことは広く認識されつつありますが、

一方でその陰に隠れるように、実は煙草が『体』だけでなく、

『精神(メンタル)』にも悪影響を及ぼす
ということは、

あまり語られることがありません。



前回の煙草とストレスの関連から、

今回は、うつ病をはじめとするメンタルヘルスに関して、

もう少し掘り下げてみたいと思います。





*『たばこは気持ちに安らぎや活力を与える』


前回も言及しましたが、これは煙草の薬理効果上、

ニコチンが、ドーパミンノルアドレナリンセロトニンなどの、

人の感情を司る脳内ホルモンに分泌を促すため、

医学的なメカニズムとしては間違いはありません。



通常、人は煙草を吸うと、安心したり目が覚めたりするもの。

ただし、これがごく短い一時的なもので、

更に、健康など私たちにとって大切な対価を支払って。。。

得ているというのは、前述の警告文からもお分かりになるでしょう。



しかし、喫煙時の気分的な好印象から、

愛煙家さんの間では、煙草は精神衛生を良好に保つのに、

大変、効果的なアイテムだという主張
もあったりします。


おそらく百歩譲ったとしたら、

それは煙草を吸う上での数少ないメリットでしょう。




しかし、このニコチンによる精神の安定や高揚というのは、

再三言うように、あくまでも一時的なもの


ニコチン自体の半減期が30分ほどなため、

依存が生じた状態で一度、ヤニ切れを起こせば、

集中困難やイライラなどの気分障害が発生し、

非喫煙者と比べても、精神的に不安定な状況が続くことになります。



この場合、すでに依存を起こした喫煙者の場合は、

ニコチンの影響で、正常な脳内ホルモンの分泌が出来なくなっており、

自身で気分をコントロール不可能となっています。


すると、次の煙草に手を伸ばし、

また気分を安定させることになるわけです。


喫煙者の方は心当たりありませんか?




そして、禁煙がツライのは、この気分のコントロールを失った状態が、

体の分泌機能が回復するまでの間、しばらく続くからで、

この気分の落ち込みが酷い状態を、特に禁煙うつと言います。



つまり、言い方を変えれば、

喫煙者というのはヤニ切れを起こし、次の煙草を火をつけるまで、

『うつ病』に近い精神状態を何度となく経験する
わけで、


このことは、メンタルヘルスの観点からも、

あまり好ましくない状況というのを感じ取れます。




前回喫煙とストレスの関連性から、

うつ病、統合失調症、パニック障害など、

気分障害の発症に関するデータを紹介しましたが、



やはり総じて、煙草を吸う度にストレスに弱くなり、

メンタルヘルスにおいても悪影響を及ぼす結果となっているのが、

確認出来ました。


更に別データとして、英国心臓財団(BHF)が、2015年2月にも、

『喫煙者が、うつ病や不安障害にかかる確率は、

 非喫煙者より70%高い』


という研究を発表。


これは、同年3月11日に行われた世界禁煙デー(No Smoking Day)に、

先だって行われたもので、


40歳以上6,500人の男女を対象とし、

うつ病や不安障害を経験した割合は、非喫煙者で10%。

喫煙者で18.3%。

禁煙実行者で11.3%
であったとしました。




またこの他に、禁煙薬のメーカーであるファイザー製薬がし示す、

煙草とうつ病に関する東京近郊の労働者約2,800人を対象した

調査データでも、うつ病の発症率は、


非喫煙者を、1.00とした時、

喫煙者で、1.65倍。

禁煙実行者で、1.10倍。



という英国心臓財団(BHF)の調査と近い比率を示しており、

喫煙は、うつ病や不安障害のリスクを上げると共に、

喫煙者であっても禁煙することでリスクを下げる

という結果となっています。




更に、自殺率という領域まで踏み込んでみると、

厚生労働省研究班による多目的コホート(JPHC)が、

2005年に発表した約4万5千人を対象に行った調査があります。


こちらでは8.5年の間追跡した結果、この間に173人が自殺。


1日の喫煙本数が20本未満の人と比べて、

20本以上30本未満の人で0.9倍。

30本以上40本未満の人で1.4倍。

40本以上の人で1.7倍と煙草の本数が増えるほど、

高い傾向にある
ということが判明したそうです。



もちろん自殺の原因は一概に言えないのでしょうが、

厚生労働省研究班はこの論文で、喫煙者はうつ病のリスクが高く、

1日の喫煙本数が多く、ニコチンの依存度が高いほど、

うつ病を介しての自殺率が高くなっている
とまとめています。



喫煙は緩やかな自殺などとも、揶揄されることがありますが、

こういった数字を突き付けられると、少し背筋が凍る気もしますね。




しかし、もちろんですが、

喫煙をしたからといって『必ず』うつ病などの気分障害を、

発症するわけではありません。



リスクが上がると言った表現の方が、正しいかもしれません。


そういった意味では、

ガンや心筋梗塞、脳卒中など身体的疾病と同じ。



こうなると、たばこのパッケージの警告文の1つに、

「喫煙は、あなたにとってうつ病(気分障害)のリスクを高めます」

というパターンが、今後もあってもいいのかもしれませんね。


↓今回はポチッとしていくパターンの方でお願いします☆ミ
にほんブログ村 健康ブログ 禁煙へ


 
関連記事

tag : 煙草の有害性 科学的なたばこの検証

この記事へのコメント:
メンタル!!メンタル!!
メンタルですYO~♪
メンチカツのタルタル定食!!
「おばちゃ~ん、メンタルちょうだい♪」
こんな感じNE~♪
え、違うって!?
分ってます、つかみですのDE~♪

ニコチン~
ニコチン大王!!
分ってる、分ってますって~
二コチャンでしょ♪
分ってますって~
「うちゅうのたまじゃ」でしょ♪

そうそう、あの花がドラマ化ですYO!!
原作ファンを無視~♪
原作ファンより、俳優ファンで見てもらう気でしょうか~?
それなら、オリジナルで良いジャン?
全く、何がしたいんだろ~?
誰もが泣く、アニメだったけど~
誰もが、寒くなるドラマだよNE~
中途半端な演技だと、絶対に寒くなる~
やっぱ、コスプレドラマ~
こう言うのやると、コスプレのドラマだよNE~
しかも、普通にコスプレやってる人の方が、似てると言う~
めんま、黒髪~
もう、勘弁してください~
2015/09/04(金) 23:44 | URL |         っ  です♪ #-[ 編集]
やっぴえろさん、こんばんは。

言われてみれば、病気になったのは煙草を吸うようになってからですね。
喫煙することで一時しのぎはできますが、長期的に見ればおっしゃる通り・・・・ですね。

煙草のパッケージに うつのリスクをあげます と表記したら、精神疾患にマイナスイメージのある社会ですから、効果は一番いいのかもしれませんね。
2015/09/05(土) 20:46 | URL | 祐希 #Ots9DzJY[ 編集]
こんばんは、ひーちゃん!
『        っ  です♪ 』
これ何ぞ?何てお呼びしたらよい?
すでに、ひーちゃんと呼んでしまっているけど。

メンチカツのタルタル定食?
略して「メンタル」。
あ~なるほど~って思ってしまったよ。
意外に重い話だけど、少し気持ちも軽くなる気がするね^^

「うちゅうのたまじゃ」^^
めっちゃツボです。
「ちたま」を侵略しにきたんだたよなヤツラ。
でも、残念ながらその話ではないな~^^

え~?
あの花、ドラマ化するの?
知らんかったよ。
ダメでしょ?
明らかにダメでしょ?

でも、ぴょん吉よりマシなんかな~
松ケンの『エル』は格好よかったのにな~
『ひろし』はどうかな~?


そのうち、マドマギとか、東京喰種あたりに
手を出しそうで怖い。

寄生獣と進撃はすでにやったね。
やってしまった、、ね^^
2015/09/06(日) 04:11 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
こんばんは、祐希ちゃん!

そうですね、気分障害というのはホルモンのバランスが
原因となる場合が多いようなので、
発病とは関連性はあるのかもしれないですね。

表記に関しては、抑制力というよりは、
PL法との関連、また消費者への情報提供の観点からも
あって然るべきなのではないかな?
と思っています。
2015/09/06(日) 04:21 | URL | やっぴえろ #-[ 編集]
URL:
本文:
パスワード:   
この記事のトラックバック URL
この記事へのトラックバック:

 | Copyright © 禁煙所はこちら All rights reserved. | 

/ Template by パソコン 初心者ガイド