その一服が過敏性腸症候群が加速させる

よく『牛乳が消化できない』『海苔が消化できるのは日本人だけ』

なんて噂されるように、どうやら生まれつき日本人と欧米人などでは、

胃腸の機能に弱冠の違いがあるは事実のようです。



そして総合的に見て、日本人は胃腸が弱いようで、

それには『塩分の摂り過ぎ』『ピロリ菌の影響』

など様々な理由が挙げられるのですが、



『脳腸相関』と言うように、脳と腸は同じ神経が多数存在し、

それらが自律神経を介して繋がっていることから、

不安やプレッシャーなどストレスもどうやら深刻な原因のようです。


みなさんも緊張でお腹を壊すなんて経験が、

あったりするのではないでしょうか。



そして、これが慢性的に、もしくは頻繁に起こるようになったのが、

『過敏性腸症候群』。

以前は『過敏性大腸症候群』と言われていたのですが

聞いたことがあるでしょうか。




症状で大きく分けると以下の４種類。


下痢型。。。ストレスを感じると腹痛、下痢を起こしてしまう。男性に多い。

便秘型。。。便秘。ウサギのようなコロコロ便またはごく少量。女性に多い。

交替型（不安定型）。。。下痢型と便秘型が交互に繰り返される。最も多い。

ガス型。。。我慢できずにガス（おなら）が頻繁に出てしまう。


誰しも経験がありそうな感じですよね。



そして更に、

心療内科・神経科 赤坂クリニック理事長、貝谷久宣医師によれば、


・腹痛を伴う下痢(便は泥状、粘液が出ることも)

・便秘、あるいは便秘と下痢を交互に繰り返す

・時折、うさぎの糞のような便が出る

・排便後は腹痛が収まることが多い

・排便後、残便感はあるが、便は出ない

・ガスがたまりやすい

・午前中の腹痛が多く、午後からは回復する

・体重の変化はなく、食欲も普通にある

・すぐトイレに行けない状況で症状が出る

・睡眠時や休日には症状が出ない

・症状が1カ月以上持続している


などが主な症状として表れるそうで、

上記の症状のうちいくつか当てはまるのであれば、

病院を受診した方が良いかもしれません。




そして、この症状を悪化させてしまうのが、

他でもない『喫煙』だったりすれるわけです。


『禁煙をすると便秘になるので止められない』

『煙草を吸うと便意をもよおす』


みんさんは、こんな喫煙者さんの話を聞いたことがありませんでしょうか？

端的に言えば、おそらく、これが原因です。



この生理現象は、メカニズム的にも解明されていて、

喫煙により体内に吸収されたニコチンは、中枢神経を刺激して、

強引に、神経伝達物質であるセロトニンが分泌されることから起こります。


セロトニンは、全体の９０％が腸に存在し、

排便を促進する胃腸の『蠕動運動（ぜんどううんどう）』

を活発にするので、そのため煙草を吸うとお腹が痛くなるというわけです。




禁煙すると、ニコチンによる刺激に慣れてしまった体は、

セロトニンの分泌を自発的にしなくなり便秘を起こすのですが、


極端に言えば、逆に煙草の吸い過ぎは、

常に胃腸の蠕動運動を促進し続けてしまうため、

『過敏性腸症候群』を悪化させてしまうことになるわけです。




そして『ストレス』に関しても、


実際、禁煙後は離脱症状として、

一時的に大きなストレスを感じることの方が多いのですが、

禁煙に成功すると、喫煙者が感じることの多い『煙草を吸えない』

というストレスがなくなるので、結果的にストレスが減ります。



そんなことからも、『過敏性腸症候群』の専門医は、

身体的な意味からも、精神的な意味からも、

禁煙を強く勧めるケースが多いのだそうです。



さて、どうでしょう？

何となくお腹の調子が悪いことが続くなら、

禁煙をしてみると、離脱症状を経た後になりますが、

体調が好転することがあるかもしれないですよ。


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