口寂しさは五分経過を目指して！

『乳離れに失敗すると喫煙者になりやすい』

そんなお話、どこかで聞いたことがありますか？



実は私。禁煙後も未だに口寂しさを感じることがしばしばあり、

シュガーレスのガムが手放せなかったりします。

何かを執筆する時など、特にそうだったりします。



喫煙者時代は、そう感じる度に煙草に火をつけていたもので、

いつもＰＣ横の灰皿は吸い殻で山盛り。

今思えば、特に煙草が特に吸いたかったわけではなく、

イライラとする衝動を抑えるために、口に当てていたような気がします。



つまり私も、ひょっとしたらその可能性があるのかもしれません。

煙草が、いわば赤ちゃんのおしゃぶりの代わりを果たしていた。

と、考えてみると何となく合点がいったりもします。



この学説を唱えたのは、

世界的に有名なオーストリアの心理学者

ジークムント・フロイト。

夢占いなどでもお馴染みの人物です。



フロイトは、小児にも広い意味での性欲があると仮定して、

これを『小児性欲』と定義。


これを五段階の期間に分類し、その期間の過ごし方によって、

成長後の性格や性癖に影響を与えると考えました。


１、口唇期（０～２歳）

２、肛門期（２～３歳）

３、男根期【エディプス期】（３～６歳）

４、潜伏期（６～１２歳）

５、性器期（１２歳以降）


フロイトは、特に１と２の影響は大きいと述べています。



漢字からお気づきかもしれませんが『口寂しさ』とは、

このうち『１』の口唇期と関連が深いようです。



口唇期とは、０～２歳までの間、授乳を通して愛情や安心感を得て、

それにより人格が形成されていく期間のことです。


フロイトは授乳によって唇が乳房に触れることで、

（広義的な）性欲が満たされるとし、

不足すると、皮肉屋で攻撃的な性格が形成され、依存心が強くなり、

更に飲食、喫煙、食べることへの強い拘りを見せると言います。


しかし、満たされ過ぎるのも良くなく、

逆に乳離れが遅いと、母親が自分の一部であるという感覚が強くなり、

他者に過剰に期待や信頼を寄せ、自分の期待に答えないことが、

理解できなくなるのだそうです。


そして、こちらも刺激を多くを受けていたせいで

喫煙や飲酒、爪を噛む傾向が強く表れるのだそうです。



これを『口唇期固着』と言い、


つまりは、ニコチンという薬物摂取意外の原因で、

煙草に強い固執するを抱くのは『甘えん坊』であると、

フロイトは言っているわけですね。



ちなみに、キスによる快楽もこれ同じで、

一説によると、精神的に完全に成熟した人はキスでは

性的な快楽を得られないなんて話もあるそうです。




間食などもそうなのですが、煙草を咥えることで、

唇に物がドキドキやソワソワを抑えようとする。

なんとなく皆さんも心当たりないでしょうか？


ひょっとしたら、みんさんも『口唇期固着』の可能性があるのかもしれません。



しかし、これは朗報と言えるのかもしれませんが、

通常、この『口寂しい』という気分の波は通常の大人ですと、

『五分くらいしか持続しない』のだそうです。


が、禁煙者がツライのは、

『口寂しさ』を緩和するのが、気持ちを安定させる働きを持つ

『セロトニン』というホルモンだということです。


これも何度も述べていますが、喫煙者はニコチンのせいで、

喫煙中は『セロトニン』の分泌機能が弱くなっており、

この機能が正常に働き出すのに一週間～一カ月を時間を要します。



つまりは、禁煙者さんはこのことを踏まえて、

ある程度、『口寂しさ』を誤魔化す方法を試みながら、

『口寂しさが五分くらいしか持続しない状態』を目指すのが良いかと思います。


やはり、そうなるとガムやアメ。

電子タバコ、禁煙パイポなどが有効なのでしょうかね。



分泌機能が正常に戻れば、あとは

・軽い運動

・人とのお喋り

・ハミガキ

などで気を逸らしてしませば、さほど苦にはならないはずです。



さて、何となく対策は想像出来たでしょうか。

『甘えん坊』であることを認めた方が、

対処しやすくはなる気がするのですがいかがでしょうか？


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