喫煙モテ効果の科学的検証

さて最近は少し話題としては下火になりましたが

『草食系男子』『清楚系男子』などというワードが一時流行しました。


そんなことからも『モテる男』というのは、

時代のように変化を遂げているようです。


昭和の時代の大スターといえば、石原裕次郎さん、

月９ドラマ全盛期は、木村拓哉さん、福山雅治さん。

最近では星野源さんや高橋一生さん。


ぱっとも想像しても、時代ごとに全くタイプが違うのが分かりますよね。




そんなことからも、一口に『男らしさ』と言っても、

何を持ってそうするかが、ハッキリと分かりませんが、

指針の一つとして考えられる物に『男性ホルモン』というのが、

挙げられるかと思います。



一般的に男性ホルモンと言えば『アンドロゲン』。

その中の一種で、一般的に『モテフェロモン』なんて呼ばれるのが、

『テストステロン』。

これ、胎児の性別を決定づけるともされるホルモンでもあります。



そして『テストステロン』は、

女性（メス）を引きつけるため匂い『フェロモン』のもととしても有名。

他にも、性欲の亢進、性機能の活性化、精神安定、睡眠、

ドーパミンの分泌を促す事からやる気が向上・幸福感・自信の維持。

有害な活性酸素を除去する働きも持ちます。


また、筋肉や骨の成長を助け、強度を維持することから、

やはり『男らしさ』の源といっても過言ではありませんね。




そして、これが煙草とどう関係があるかと言えば、

実は、このモテフェロモン『テストステロン』は、

喫煙によって増加すると言う研究報告があるからです。



こちらの研究は、アメリカハーバード大学公衆衛生学部によるもの。

ここで、喫煙をすることで男性ホルモン全体が

１０％～３０％増加するという事実が判明したそうです。


また他にも、米国人約１２００人を対象を喫煙者と非喫煙者に分け、

男性ホルモンの量を調べたところ、

喫煙者は非喫煙者よりも、男性ホルモンであるテストステロンは９％。

ジヒドロテストステロンは１３％も高い、

という結果が出たということもあるそうです。



つまり、ここだけを素直に考えれば

『煙草を吸うとモテ度がＵＰしている』

といことになりませんかね。



しかしその一方で、マイナスの事実もあります。


まず、喫煙は体内にコルチゾールを生成し、

テストステロンを減少させます。



そして、先日も当ブログでレポートした通り生殖機能の側面からみると、

・精子数の減少。

・奇形精子発生の割合が上がる

・精子のＤＮＡが損傷

・体外受精の確率が上がる。

などの弊害が起こります。


更に、ニコチンは毛細血管を収縮することから、

ＥＤ（不正勃起）の確率が高まるとされます。


そうなると、単純に喫煙で男らしさＵＰとは言えないような気がしますが、

いかがでしょうか？




そして、こういった科学的なアプローチとは別に、

面白いデータがあります。

女性に対して喫煙男性のイメージを問う、

アンケートという極めて感覚的なデータです。



まず、私が面白いなと思ったのは、マイナビウーマンが２０１５年に行った

２２～３４の働く女性１７８人に対して行った、

『タバコを吸う男性の姿をセクシーだと感じたことはありますか？』

というもの。


この結果、

「ある」。。。１３．５％

「ない」。。。８６．５％


実に９割弱が「ない」と回答しています。


私はテレビや映画に堂々と喫煙シーンが登場し、ＣＭが放映されていた、

昭和ド真ん中世代なのでこの結果は、とても意外な気がしました。



更に、同社がほぼ同じ時期に２２～３４歳の働く女性２２１人に行った、

『タバコを吸う男性は恋愛対象になりますか？』

という質問では、

「はい」。。。３０．９％

「いいえ」。。。６９．１％


という割合になったそうです。



女性は、恋愛においてある意味男性よりシビアな面があると言いますが、

それがそのまま数字に表れた感じとなっているのでしょうか。

経済面、健康上色々あるのでしょう。




そして、ここでもう一度本能の部分に話を戻してみます。


みなんさんは、

嗅覚が女性の方が優れている

という研究ががあるのはご存知ですか？



ブラシルリオデジャネイロ連邦大学生物医科学研究所の

ロバート・レント教授率いる研究チームが、

生前ソムリエや調香師など優れた嗅覚が必要とされない職業についていなかった、

死亡当時55歳以上だった<strong>男性７人と女性１１人の死後の脳を検証。


ここで、脳で匂いの情報を処理する「嗅球」を測定したところ、

男女差はほぼなかったのですが、

細胞総数は女性が１６２０万、男性が９２０万で、

４３％も女性が多く、

ニューロン数（神経細胞）は女性が６９０万、男性が３５０万で、

４９．３％女性が多かったそうです。


つまりは、単純に判断は出来ませんが簡潔に言うと、

少なくとも女性は男性より、

匂いを感じ取るアンテナが４割多い、

ということになります。



人間は通常の嗅覚系でフェロモン受容体の遺伝子が発現している

と言われています。

つまり文字通り『色気を嗅覚で嗅ぎわけている』ということなのですが。



そうなると、これは仮説ですが

フェロモンを感じる気のが女性は高いことになり、

喫煙によるテストステロンの上昇を感じ取りやすいのではないか

ということになりますね。



ん？やはりこうなると、テストステロンが増加する喫煙者はモテるはず？

となりますが。。。


しかし、ここで問題となるのが喫煙で発生するのは、

フェロモン意外の匂いも多いということです。


そうなると女性は匂いに敏感な分、服に染み付いた匂いや口臭など、

有害な匂いも無意識に嗅ぎ分けているのかもしれません。


こうなると、やはり煙草を吸う男がセクシーだというのは程遠くなり、

科学的にも直感的にも、もはやそれは幻想なのかもしれないですよね。



となると、匂いが大幅にカットされる分、

アイコスやプルームテックなどの加熱式たばこはモテ度ＵＰなのかも。。。

なんて余計なことも考えてしまいますが、

もちろん確証もありませんし、依存性のあるタバコに変わりはないので、

オススメは致しません。



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